日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(973)「焼酎割を飲むと酔ふ」の「否定」の「命題論理」。

2021-09-14 16:53:35 | 論理

(01)
(ⅰ)
1   (1) (P&Q)→R    A
1   (2)~(P&Q)∨R    1含意の定義
 3  (3)~(P&Q)      A
 3  (4)~P∨~Q       3ド・モルガンの法則
 3  (5)~P∨~Q∨R     4∨I
  6 (6)       R    A
  6 (7) ~P∨~Q∨R    6∨I
1   (8) ~P∨~Q∨R    13567∨E
1   (9)~P∨(~Q∨R)   3結合法則
 ア  (ア)~P          A
 ア  (イ)~P∨R        ア∨I
 ア  (ウ) P→R        イ含意の定義
 ア  (エ)(P→R)∨(Q→R) ウ∨I
   オ(オ)     (~Q∨R) A
   オ(カ)       Q→R  オ含意の定義
   オ(キ)(P→R)∨(Q→R) カ∨I
1   (ク)(P→R)∨(Q→R) 2アエオキ∨I
(ⅱ)
1   (1)(P→R)∨(Q→R) A
 2  (2) P&Q        A
  3 (3) P→R        A
 2  (4) P          2&E
 23 (5)   R        34MPP
   6(6)       Q→R  A
 2  (7)   Q        2&E
 2 6(8)         R  67MPP
12  (9)   R        13568∨E
1   (ア)(P&Q)→R     29CP
従って、
(01)により、
(02)
①(P&Q)→R
②(P→R)∨(Q→R)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
(ⅱ)
1      (1) (P→R)∨(Q→R) A
 2     (2) (P→R)       A
 2     (3) ~P∨R        2含意の定義
  4    (4) ~P          A
  4    (5) ~P∨~Q       4∨I
  4    (6)(~P∨~Q)∨R    5∨I
   7   (7)    R        A
   7   (8)(~P∨~Q)∨R    7∨I
 2     (9)(~P∨~Q)∨R    34678∨E
    ア  (ア)       (Q→R) A
    ア  (イ)       ~Q∨R  ア含意の定義
     ウ (ウ)       ~Q    A
     ウ (エ)   (~P∨~Q)   ウ∨I
     ウ (オ)(~P∨~Q)∨R    エ∨I
      カ(カ)          R  A
      カ(キ)  (~P∨~Q)∨R  ∨I
    ア  (ク)  (~P∨~Q)∨R  イウオカキ∨E
1      (ケ)  (~P∨~Q)∨R  129アク∨E
(ⅲ)
1  (1) (~P∨~Q)∨R  A
1  (2)  ~P∨(~Q∨R) 結合法則
 3 (3)  ~P        A
 3 (4)  ~P∨R      3∨I
 3 (5)   P→R      4含意の定義
 3 (6)(P→R)∨(Q→R) 5∨I
  7(7)     (~Q∨R) A
  7(8)      (Q→R) 7含意の定義
  7(9)(P→R)∨(Q→R) 8∨I
1  (ア)(P→R)∨(Q→R) 23679∨E
従って、
(03)により、
(04)
②(P→R)∨(Q→R)
③(~P∨~Q)∨R
に於いて、
②=③ である。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
①(P&Q)→R
②(P→R)∨(Q→R)
③(~P∨~Q)∨R
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(05)により、
(06)
① ~{(P&Q)→R}
② ~{(P→R)∨(Q→R)}
③ ~{(~P∨~Q)∨R}
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(07)
③ ~{(~P∨~Q)∨R}
④(P&Q)&~R
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
といふことは、「暗算」でも、分かる。
然るに、
(08)
(ⅲ)
1(1)~{(~P∨~Q)∨ R} A
1(2) ~(~P∨~Q)&~R  1ド・モルガンの法則
1(3) ~(~P∨~Q)     2&E
1(4)    P& Q      3ド・モルガンの法則
1(5)          ~R  2&E
1(6)(P&Q)&~R      45&I
(ⅳ)
1   (1)  (P& Q)&~R    A
 2  (2) (~P∨~Q)∨ R    A
  3 (3) (~P∨~Q)       A
  3 (4) ~(P& Q)       3ド・モルガンの法則
1   (5)  (P& Q)       1&E
1 3 (6) ~(P& Q)&(P&Q) 45&I
  3 (7)~{(P& Q)&~R}   16RAA
   8(8)          R    A
1   (9)         ~R    1&E
1  8(ア)       R&~R    89&I
   8(イ)~{(P& Q)&~R}   1アRAA
 2  (ウ)~{(P& Q)&~R}   2378イ∨E
12  (エ) {(P& Q)&~R}&
       ~{(P& Q)&~R}   1ウ&I
1   (オ)~{(~P∨~Q)∨R}   2エRAA
従って、
(07)(08)により、
(09)
③ ~{(~P∨~Q)∨R}
④(P&Q)&~R
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(06)(09)により、
(10)
① ~{(P&Q)→ R}
② ~{(P→R)∨(Q→R)}
③ ~{(~P∨~Q)∨R}
④  (P&Q)&~R
に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(10)により、
(11)
「番号」を付け直すと、
①(P&Q)→ R
②(P→R)∨(Q→R)
③(P&Q)&~R
に於いて、
① の「否定」は、③ であり、
② の「否定」も、③ である。
従って、
(11)により、
(12)
P=焼酎を飲む。
Q=お茶を飲む。
R=酔ふ。
であるとして、
①(焼酎のお茶割を飲む)ならば、酔ふ。
②(焼酎を飲むならば、酔ふか、)または(お茶を飲むならば、酔ふか、)または、その両方である。
③(焼酎のお茶割を飲ん)だのに、酔はない。
に於いて、
① の「否定」は、③ であり、
② の「否定」も、③ である。
従って、
(12)により、
(13)
③(焼酎のお茶割を飲ん)だのに、酔はない。
といふのであれば、そのときに限って、
①(焼酎のお茶割を飲む)ならば、酔ふ。
②(焼酎を飲むならば、酔ふか、)または(お茶を飲むならば、酔ふか、)または、その両方である。
といふ「命題」は、「偽(ウソ)」である。
従って、
(13)により、
(14)
④ 焼酎だけを飲んだのに、酔はないとしても、
⑤ お茶だけを飲んだのに、酔はないとしても、
その場合は、
①(焼酎のお茶割を飲む)ならば、酔ふ。
②(焼酎を飲むならば、酔ふか、)または(お茶を飲むならば、酔ふか、)または、その両方である。
といふ「命題」は、「偽(ウソ)」には、ならない。
従って、
(12)(13)(14)により、
(15)
(ⅰ)「焼酎のお茶割を飲むならば酔ふ。」従って、
(ⅱ)「焼酎を飲むならば酔ふ。」
といふ「推論」は、
経験的(ア・ポステリオリ)には妥当」であるが、
論理的(ア・プリオリ)に妥当」である。といふわけではない