日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(767)「トランプが大統領である」の「述語論理」の説明。

2020-11-12 11:39:29 | 論理

(01)
 ―「昨日(令和02年11月11日)」は示してゐない所の、―
1    (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
 2   (2)∀x(Fx→~Px)     A
  3  (3)∃x(Bx& Fx)     A
1    (4)   Pa→(Ta∨Ba)  1UE
 2   (5)   Fa→~Pa      1UE
   6 (6)   Ba& Fa      A
    7(7)   Pa          A
1   7(8)       Ta∨Ba   47MPP
1   7(9)       Ba∨Ta   8交換法則
1   7(ア)     ~~Ba∨Ta   9DN
1   7(イ)      ~Ba→Ta   ア含意の定義
   6 (ウ)   Ba          6&E
   6 (エ)       Fa      6&E
 2 6 (オ)      ~Pa      5エMPP
 2 67(カ)   Pa&~Pa      7オ&I
 2  7(キ) ~(Ba& Fa)     6カRAA
 2  7(ク)  ~Ba∨~Fa      キ、ド・モルガンの法則
 2   (ケ)   Ba→~Fa      ク含意の定義
 2 6 (コ)      ~Fa      ウケMPP
 2 6 (サ)   Fa&~Fa      エコ&I
 2   (シ)  ~Ba          6サRAA
12  7(ス)          Ta   イシMPP
12   (セ)   Pa→Ta       7スCP
12   (ソ)∀x(Px→Tx)      セUI
といふ「計算」を、「計算(01)」とする。
(02)
 ―「昨日(令和02年11月11日)」に示した所の、―
1    (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
 2   (2)∀x(Fx→~Px)     A
  3  (3)∃x(Bx&Fx)      A
1    (4)   Pa→(Ta∨Ba)  1UE
 2   (5)   Fa→~Pa      1UE
   6 (6)   Ba&Fa       A
    7(7)   Pa          A
1   7(8)       Ta∨Ba   47MPP
1   7(9)       Ba∨Ta   8交換法則
1   7(ア)     ~~Ba∨Ta   9DN
1   7(イ)      ~Ba→Ta   ア含意の定義
   6 (ウ)       Fa      6&E
 2 6 (エ)      ~Pa      5ウMPP
 2 67(オ)   Pa&~Pa      7エ&I
 2  7(カ) ~(Ba& Fa)     6オRAA
 2  7(キ)  ~Ba∨~Fa      カ、ド・モルガンの法則
 2  7(ク)  ~Fa∨~Ba      キ交換法則
 2  7(ケ)   Fa→~Ba      ク含意の定義
 2 67(コ)      ~Ba      ウケMPP
 23 7(サ)      ~Ba      36コEE
123 7(シ)          Ta   イサMPP
123  (ス)   Pa→Ta       7シCP
123  (セ)∀x(Px→Tx)      スUI
といふ「計算」を、「計算(02)」とする。
従って、
(01)(02)により、
(03)
12   (ソ)∀x(Px→Tx)      セUI
といふ「結論」は、「計算(01)」であって、
123  (セ)∀x(Px→Tx)      スUI
といふ「結論」は、「結論(02)」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px)├ ∀x(Px→Tx)
② ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∀x(Px→Tx)
に於いて、
① は、「計算(01)」に基づく「推論」であって、
② は、「計算(02)」に基づく「推論」である。
従って、
(04)により、
(05)
P=大統領である。
F=不正を行ふ。
T=トランプである。
B=バイデンである。
として、
(ⅰ)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが大統領であるならば、xはトランプである)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。従って、
(ⅲ)大統領はトランプである。
といふ「推論」は、
① ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px)├ ∀x(Px→Tx)
である。
従って、
(04)により、
(06)
(ⅰ)すべてのxについて{xが大統領であるならば(xはトランプか、または、バイデンである)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて(xが不正を行ったのであれば、xは大統領ではない)。然るに、
(ⅲ)あるxは(バイデンであって、不正を行った)。従って、
(ⅳ)すべてのxについて(xが大統領であるならば、xはトランプである)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(ⅲ)バイデンは、不正を行った。従って、
(ⅳ)大統領はトランプである。
といふ「推論」が、
② ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∀x(Px→Tx)
といふ「推論」である。
然るに、
(07)
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。従って、
(ⅲ)大統領はトランプである。
といふ「推論」は、明らかに「妥当」ではなく、
(ⅰ)大統領は、トランプか、バイデンである。然るに、
(ⅱ)不正を行った者は、大統領にはなれない。然るに、
(ⅲ)バイデンは、不正を行った。従って、
(ⅳ)大統領はトランプである。
といふ「推論」こそが、「妥当」である(推論の妥当性と、真実か否かは、関係が無い)。
従って、
(01)(05)(06)(07)により、
(08)
「昨日、最初」に思ひついた所の、
1    (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
 2   (2)∀x(Fx→~Px)     A
  3  (3)∃x(Bx& Fx)     A
1    (4)   Pa→(Ta∨Ba)  1UE
 2   (5)   Fa→~Pa      1UE
   6 (6)   Ba& Fa      A
    7(7)   Pa          A
1   7(8)       Ta∨Ba   47MPP
1   7(9)       Ba∨Ta   8交換法則
1   7(ア)     ~~Ba∨Ta   9DN
1   7(イ)      ~Ba→Ta   ア含意の定義
   6 (ウ)   Ba          6&E
   6 (エ)       Fa      6&E
 2 6 (オ)      ~Pa      5エMPP
 2 67(カ)   Pa&~Pa      7オ&I
 2  7(キ) ~(Ba& Fa)     6カRAA
 2  7(ク)  ~Ba∨~Fa      キ、ド・モルガンの法則
 2   (ケ)   Ba→~Fa      ク含意の定義
 2 6 (コ)      ~Fa      ウケMPP
 2 6 (サ)   Fa&~Fa      エコ&I
 2   (シ)  ~Ba          6サRAA
12  7(ス)          Ta   イシMPP
12   (セ)   Pa→Ta       7スCP
12   (ソ)∀x(Px→Tx)      セUI
といふ「計算」は、「マチガイ」であるし、固より、
「EE(存在量記号除去の規則)」の「適用」を「予定」して始めたにも拘らず、
「EE(存在量記号除去の規則)」を「適用」しなかった「計算」は、
「これ迄、1度も行った」ことがなく、そのため、
12   (ソ)∀x(Px→Tx)      セUI
といふ「結果」を見た際には、「本当かよ!?」といふのが、「率直な、感想」であった。
そのため、
(01)(02)(08)により、
(09)
「計算(01)」を放棄して、
「計算(02)」を採用したのであるが、
「計算(02)」も、「なかなか、興味深い」。
(10)
1    (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
 2   (2)∀x(Fx→~Px)     A
  3  (3)∃x(Bx&Fx)      A
1    (4)   Pa→(Ta∨Ba)  1UE
 2   (5)   Fa→~Pa      1UE
   6 (6)   Ba&Fa       A
    7(7)   Pa          A
1   7(8)       Ta∨Ba   47MPP
1   7(9)       Ba∨Ta   8交換法則
1   7(ア)     ~~Ba∨Ta   9DN
1   7(イ)      ~Ba→Ta   ア含意の定義
   6 (ウ)       Fa      6&E
 2 6 (エ)      ~Pa      5ウMPP
 2 67(オ)   Pa&~Pa      7エ&I
 2  7(カ) ~(Ba& Fa)     6オRAA
 2  7(キ)  ~Ba∨~Fa      カ、ド・モルガンの法則
 2  7(ク)  ~Fa∨~Ba      キ交換法則
 2  7(ケ)   Fa→~Ba      ク含意の定義
 2 67(コ)      ~Ba      ウケMPP
 23 7(サ)      ~Ba      36コEE
123 7(シ)          Ta   イサMPP
123  (ス)   Pa→Ta       7シCP
123  (セ)∀x(Px→Tx)      スUI
に於ける、
 2  7(キ)  ~Ba∨~Fa      カ、ド・モルガンの法則
 2  7(ク)  ~Fa∨~Ba      キ交換法則
 2  7(ケ)   Fa→~Ba      ク含意の定義
といふ「3行」は、
 2  7(キ)  ~Ba∨~Fa      カ、ド・モルガンの法則
 2  7(ク)   Ba→~Fa      キ含意の定義
といふ「2行」であることも、「可能」であり、そのため、
   6 (ケ)   Ba          6&E
 2 67(コ)      ~Fa      クケMPP
といふ「計算」も、「可能」である。
然るに、
(11)
 2 67(コ)      ~Fa      クケMPP
であるとすると、
   6 (ウ)       Fa      6&E
ではないため、
 2 6 (エ)      ~Pa      5ウMPP
 2 67(オ)   Pa&~Pa      7エ&I
 2  7(カ) ~(Ba& Fa)     6オRAA
 2  7(キ)  ~Ba∨~Fa      カ、ド・モルガンの法則
 2  7(ク)  ~Fa∨~Ba      キ交換法則
 2  7(ケ)   Fa→~Ba      ク含意の定義
 2 67(コ)      ~Ba      ウケMPP
 23 7(サ)      ~Ba      36コEE
123 7(シ)          Ta   イサMPP
123  (ス)   Pa→Ta       7シCP
123  (セ)∀x(Px→Tx)      スUI
ではない
そのため、
(04)(08)(11)により、
(12)
① ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px)├ ∀x(Px→Tx)
② ∀x{Px→(Tx∨Bx)},∀x(Fx→~Px),∃x(Bx&Fx)├ ∀x(Px→Tx)
に於ける、
① だけなく、結局は、
② も「マチガイ」なのか(?)。
といふ風に、「自信」を、無くしかけた。
しかしながら、
(13)
   6 (ウ)       Fa      6&E
でなければ、
 2 6 (エ)      ~Pa      5ウMPP
ではないし、
 2 6 (エ)      ~Pa      5ウMPP
でなければ、
 2 67(オ)   Pa&~Pa      7エ&I
ではないし、
 2 67(オ)   Pa&~Pa      7エ&I
でなければ、
 2  7(キ)  ~Ba∨~Fa      カ、ド・モルガンの法則
ではないし、
 2  7(キ)  ~Ba∨~Fa      カ、ド・モルガンの法則
でなければ、
 2  7(ク)   Ba→~Fa      キ含意の定義
   6 (ケ)   Ba          6&E
 2 67(コ)      ~Fa      クケMPP
でない。
然るに、
(13)により、
(14)
(ウ) Fa(aはFである。)
といふことが、
(コ)~Fa(aはFでない。)
といふことの、「原因」である。
といふことは、「矛盾」である。
従って、
(10)~(14)により、
(15)
 2  7(キ)  ~Ba∨~Fa      カ、ド・モルガンの法則
 2  7(ク)  ~Fa∨~Ba      キ交換法則
 2  7(ケ)   Fa→~Ba      ク含意の定義
といふ「3行」を、
 2  7(キ)  ~Ba∨~Fa      カ、ド・モルガンの法則
 2  7(ク)   Ba→~Fa      キ含意の定義
といふ「2行」に、「書き換へる」べきではない。
従って、
(02)(15)により、
(16)
 ―「昨日(令和02年11月11日)」に示した所の、―
1    (1)∀x{Px→(Tx∨Bx)} A
 2   (2)∀x(Fx→~Px)     A
  3  (3)∃x(Bx&Fx)      A
1    (4)   Pa→(Ta∨Ba)  1UE
 2   (5)   Fa→~Pa      1UE
   6 (6)   Ba&Fa       A
    7(7)   Pa          A
1   7(8)       Ta∨Ba   47MPP
1   7(9)       Ba∨Ta   8交換法則
1   7(ア)     ~~Ba∨Ta   9DN
1   7(イ)      ~Ba→Ta   ア含意の定義
   6 (ウ)       Fa      6&E
 2 6 (エ)      ~Pa      5ウMPP
 2 67(オ)   Pa&~Pa      7エ&I
 2  7(カ) ~(Ba& Fa)     6オRAA
 2  7(キ)  ~Ba∨~Fa      カ、ド・モルガンの法則
 2  7(ク)  ~Fa∨~Ba      キ交換法則
 2  7(ケ)   Fa→~Ba      ク含意の定義
 2 67(コ)      ~Ba      ウケMPP
 23 7(サ)      ~Ba      36コEE
123 7(シ)          Ta   イサMPP
123  (ス)   Pa→Ta       7シCP
123  (セ)∀x(Px→Tx)      スUI
といふ「計算」は、「妥当」である。