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ミツが観るクリエイター達とその生活 vol.12 吉見綾子

2009年06月16日 | 火曜(2009年4~6月):吉見綾子さん


沖縄本島の中心部。コザの街。
ここは、沖縄のどの地域とも違う「におい」がある。
嘉手納基地の第二ゲートからまっすぐのびる空港通り。
戦後、とてつもなく栄えたこの地に、今も、ウチナンチュー、ナイチャー(本土からの人)アメリカ人やインド人、フィリピン人もがごちゃごちゃ混ざって生きている。そんな独特のにおいだ。

 

その空港通りに、マリア・サビナのポスターが大きくガン!と貼ってある「SHANTI SHANTI」がある。
手描きでTシャツを作っているウチナンチュー、ゆみちゃんの「フリムン(バカもん)Tシャツ製作所」だ。金、土、日曜日はお店として開けていて、Tシャツを販売したり、注文を受けたりもしている。
彼女がここに「場」を構えてもう14,5年になる。

 

  

彼女はアクリル系の絵具を使って、フリーハンドでTシャツに描いている。
これをやりだした理由は「身ひとつでできるから」。
まったく彼女の、このシンプルなD.I.Yスピリッツが大好きだ!

独特のメッセージやおバカな絵。楽しい空想などなど。。彼女の手から、でてくるでてくる。。。しかし、やつの頭の中はどうなっているのか。長くつきあってるけど未だにナゾだ!でも、それぞれの絵に物語があるんだよな~。

 

コザの空を見ながら、通りすがる人々を見ながら、こうしてずっとTシャツを作っている。
「腐ってもコザンチュ!わかる?それぞれが勝手にやりたい方向むいてて、まとまりがなくて、カオスで、ダメだなあーと思うけど大好きなのよ~」と彼女。コザは、物を作る時、立ち止まって考えれる時間があるんだそうだ。この街、愛されてるなあ。



コザは、一歩裏に入るとまだなつかしい沖縄のたたずまいが残っている。
「ここのプルメリア、大きいでしょう。」「ここにはライチがなってるんだよ。夜コウモリが食べにくるの~(くやしそう)」「この家、梨がなってるんだよ!」「見て!マンゴー」「月下美人(サボテンの花)、満月の夜に一斉に咲くんだよ!」とご近所にとってもくわしいゆみちゃん。特に実のなる木にくわしかったな。

次回は、ゆみちゃんおすすめの餃子屋さんとコザの街のスナップです。
お楽しみに。



text:吉見綾子



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