裸のヤコブ

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【あ】 夏のぬけがら

2006年09月08日 | ある日の戯言


 北海道の夏も終わりを告げたようで、最高気温はまだ20℃を下回ることはないけれど、雲の高さったら手が届かないほどになってしまっている。もう秋だ。夏の間の写真を整理しようとデジカメをいじっていたら、こんな写真を見つけた。家族でさくらんぼ狩りに行ったとき、朝早く起きて見つけたもの。だから今日のブログのタイトルは「夏のぬけがら」。



 この夏にいろいろ行った場所の写真なんかを公開しようと思っていたのですが、「夏のぬけがら」ってタイトルがどこかで聞いたような気がして、検索してみたら真島昌利さんの1stソロアルバムのタイトルでした。何百万年か前に友人の家で聴かせてもらった記憶はあるものの、しゃがれた歌声と「けっこう切ない系の人なんだなぁ」「センスいいなぁ」といった印象しかなく、検索するまで忘れていました。アルバムの中に「夏が来て僕等」という曲があるようで、その歌詞がちょっと気になったので予定を変更して今日はそんな話題を。


夏が来て僕等 
    作詞作曲/真島昌利

夏が来て僕等 アイスクリーム食べて笑った
木に登り僕等 何回目の夏か数えた

うばわれた声に耳を澄まし
自転車で知らない街まで
終わりなき午後の冒険者は
夏に疲れるなんてそれは
とても罪な事

夏が来て僕等 高校野球なんて見ないで
夏草にのびた 給水塔の影を見ていた

裸足ならもっとよかったけど
宿題は机でまってる
誰かがピアノを弾いているよ
みんな誰もが秘密をもつ
汗ばんだ季節だ

八時半広場に集まろう
花火ならたくさん持ってる
スリルあるやつやきれいなやつ
今夜部屋から抜け出してさ
森を見に行こう

夏が来て僕等 成長のドアを足であけた





 さて、いかがでしょうか。自分はこの歌のメロディを知らないので音楽というよりは「詩」として見るしかないのですが、何だか…懐かしいです。自分も少年時代、こんなに無防備で、強いふりをして、だけど泣き虫で、ドキドキがいぱいあって、そんな特別な日常が毎日だったような(実際はそうではないのだが)、そんな記憶がふ~っと風のように通り抜けていきました。

 そしてその頃は、「僕等」だったなぁ、と。今の自分はアイスクリームも木登りもチャリンコでのロングドライブも、「僕」しかいない気がします。(友達がいないとかそういうことじゃないですよ。)

 終わりなき午後の冒険者は夏に疲れるなんてことはまだありません。もうすでに「夏が来ねぇかなぁ。あと1年がまんしなくちゃダメかぁ・・・」などと口にしちゃうほど。そして、これから先もう一度「僕等」と口にできるような、そんな日々を過ごしてやるぜ!とも思っちゃったりしています。


ONE LOVE




書き忘れていてので追加しました(17:10)
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