超B級作品のあとは、ROCKERSと並ぶレゲエ映画2大巨頭の一つ、「ハーダー・ゼイ・カム」です。
ごめんなさい。またぶれてしまいました。
実はこの作品に関して触れる前に、サウンドトラックのほうのお話をしたいと思います。
もうかれこれウン十年前、うら若きロック小僧(ギター少年)だった自分はレゲエという得体の知れない音楽の存在を知り、あるLPを借りました。(それをカセットテープにするためです。若い方は想像もつかないでしょうが、当時貸しレコード屋なるものも存在していましたが、今回の話は知人に借りたものです。)そのLPこそ、「ハーダー・ゼイ・カム」のサウンドトラックでした。なぜこのLPを借りたのかと言うと、ストーンズのキースが「ハーダー・ゼイ・カム」をカバーしており、その原曲を聴いてみたかったからです。
「なんだ、これ。すっかすっかだなぁ・・・。ギターなんかチャカチャかいってるだけで誰でも弾けそうだし・・・」と、まぁギター少年がレゲエを体験して一発目に誰もが持つであろう感想を持ったのです。(後にそのチャカチャカの奥深さにはまり、腱鞘炎になるほど練習する青年になるのですが、そのことをこの少年は知る由もありません。)しかし、やはり「ハーダー・ゼイ・カム」。キースのバージョンとはまったく違うものの曲の魅力に取り付かれてしまい、しばらくそればかり聴いていました(裏を返すとそれ以外の曲を好んで聞くことがなかったということです)。
そして、時はたち、ロック少年は様々な黒い音楽を聴きつつ徐々に成長を遂げ、レゲエを選び取るまでに成長しました。どっぷりROOTS ROCKが大好きになった青年ではありましたが、少年時代の印象が濃かったせいか、なかなかこのサウンドトラックを聞き返すことはありませんでした。ふと「久しぶりに聞いてみようかな」とテープを探しても見つからず、CDを購入。そして…♪you can get it if you really want♪です。「お~~~なんてすばらしいのだ!なんてポジティブなんだ!」と感じたわけです。ストーンズなんか♪you can't always get what you want♪だったのですから。(これもまたかなり昔の話です。今はレゲエ親爺になりつつあるのが現状です)
まぁ、そんなことを思い出しながら今回のDVDを見ていました。
まず第1にジミー・クリフ、かっこいい!
第2に、画面がきれい(画質が良い)!
画質は「カントリー・マン」を見た後だったからかもしれませんが、ジミークリフのかっこよさったらなかったです。RRRにもありますが、あのレコーディング風景は格別です。そしてどの曲もかっこよかったです。内容はドラマや映画になりがちなものでしたが、「きっとあの時代の若者は、夢や希望や野心を抱きかかえて上を目指していたのだろう」と簡単に想像ができるほどできの良い映画でした。その中で聞く”you can get it if you really want”はやはり重みが違います。
「手に入れられないのは欲しいと思う気持ちが足りないんだな」と考えながらこれからの生活をしていこう」と再確認することができました。
総評としては難しく考える必要はないほど、一家に1本あってもいいDVDだと思いました。あのジャケットも最高にかっこいいですし。
まとまりがありませんが、今日はここまで。
ONE LOVE