裸のヤコブ

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【R】 レゲエ・ムービー・コレクション ~カントリー・マン~

2006年09月12日 | REGGAE

 さっそく9日発売の「レゲエ・ムービー・コレクション」について書こうと思います。やっぱりまずは、ジャマイカの空港でVHS版を手に入れそびれたことを後悔し続けていた「カントリー・マン」から。



 ひとことで言うと…「超B級映画」。そりゃぁ日本では公開されないよなぁ…といったところです。内容はまったくの別物ですが、荒い画質も含めてインドのカルカッタ(今は、カルカタ?)の映画館で見た大衆映画と質感がそっくりでした。「うわ~、超B級」と思っていると遠くから聞こえてくるあの曲、そう、ボブマーリーの「ナチュラル・ミスティック」が聞こえてきて物語は始まります。妻と一緒に見ていたのですが「ボブマーリーの歌が入るだけで、映画の質が上がるよねぇ」と彼女は言っていました。同感。

 内容についてはこれから購入される方もいるでしょうから書きません。ので、特典映像を見てびっくりしたことを書きます。なんとタイトルにもなっている「カントリー・マン」は実在の人物でした。しかもその本人が主役を務めているのです。特典映像には30年前のエネルギーの塊ともいえる彼の姿とは違い、白髪が混じっているおじさんが映し出されていましたが、その彼はこの映画と同じような生活をまだしていることにさらにびっくり。

 それから、少数の俳優さんを除いて出演者は現地の素人さんを制作時に集めて出演させたとのこと。このあたりの「リアルさの追求」の仕方は、このブログでも紹介しようしようと思ってもなかなかタイミングが合わない映画「City of God」というブラジルの貧民街を舞台にした映画と同じ手法ですね。やはりどちらも演技ではあらわすことのできない世界なのでしょう。

 カントリー・マン全編を通し、レゲエに関わる人物をフューチャーしていないこと(→ロックスの人は多数出ていますが)、ラスタを興行の目玉にしていないこと、ジャマイカ=ガンジャ(大麻)といった描き方をしていない(そういうシーンは多数ありますが)ことに好感を持ちました。もちろん、「ロッカーズ」や後の「ハーダー・ゼイ・カム」は大好きですが、娯楽映画の中のジャマイカを感じるには最高の映画「カントリー・マン」も面白い映画だとおもうのですが、いかがでしょうか。

 話はそれますが、このDVDにおさめられている音楽は各アルバムのモノとは別バージョンなんでしょうか。何だかバランスが違う気がしました。知っている方がいましたら教えてください。それから、オースチン・ミニがらみで「カントリー・マン」を検索された方々、ごめんなさいね。


では。





本日、Gyptianのアルバム(海外版)発売。日本版の発売予定は今のところないそうです。



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