裸のヤコブ

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【音】SG復活作戦。Aria Pro 2 だけど

2014年07月30日 | 音楽製作・機材

学生時代、先輩に譲ってもらった
Aria Pro ? のSGモデル。

ペグはストラトなどの片側6連用が付き
(1~3弦は逆に回さなくてはならない)
PUはよくわからない
めちゃくちゃハードロック?
ヘヴィメタ? が似合いそうな
なんだかとか言うピックアップがついており
もらったはいいけれども
自分の音楽性とかけ離れたイメージで
しかも「アリアかよ」という気持ちもあって
全く使っていませんでした。
もらったときに
一緒にもらったオリジナルピックアップも
クリーム色のハムで
「このギターにこの色?」という
使わないだろう雰囲気満載で・・・

そんな存在も忘れて20数年が経ち
この前の正月に、実家で見つけてしまったのです、これを。
ほぼ丸裸だったこれを見て
ザグってP-90でもぶち込もう!
という計画を立てたのですが
なんだかんだと予算がかかりそうで
ギターをさらに丸裸にしたところで頓挫。
そのまま放置プレイをしていたのですが
な~んとなく
「だったらオリジナルに近い形に戻してみようかな」
などと思いつき、先日行動開始をした次第です。 


まずはペグ。
ストラト用はないだろうということで
同年代の
ネックが折れたアコギから取り外しておいたペグをつけることに。
ヘッドの裏を見ると
何個かペグを付け替えたようで 
ネジ穴だらけ。
そのままでも良かったのですが
最近、「ギターはネックが命」だとわかったものですから
ここはひとつ穴を埋めてから
アコギのペグをつけましょう、と。

で、これ。

 

 んで、翌日飛び出したところをカッターで切り落とし
表面を奇麗にしたところでペグの取り付け。

 

ギターもペグも made in Japan です。

次に取り付けようとしていた
オリジナルのPUをよく見ると
裏にはディマジオの刻印。
調べてみると
当時ディマジオのスーパーディストーションという
いかにもあの時代って名前の
1個16000円もするPUだったのでした。 

歪ませないけど・・・
いや、使わないけど
これの方がいい音がするだろうということで
このクリーム色を装着・・・なんですが
このギター。
ボリュームのあたりの配線が基盤なんです。

 

 

おかげかどうかわかりませんが
けっこう簡単な作業でハンダ付け終了。

しかしここからが長かった。
ジャックにシールドをさしアンプにつないで
PUを叩いてみても
リアしか音がならないのです。
Oh! No!です。
どこが悪いのか一つひとつ回路を調べ
結局トグルスイッチに不良を発見したのです。
しかし、そんな予備は持っていません。
どうせ壊れているんだし・・・
と思い、分解してみると
意外と作りがシンプルで
接点復活剤で奇麗にしてやると見事復活。
両方のPUを叩く音が出たのでした。



で、翌日
ホーマックでPUの
エスカッションを止めるためのネジを購入し
弦を張ったら、ハイ完成。

シリアルから判明したのですが
1981年当時の姿に近い形で復活したのでした。

 

70年代のGibsonをコピーしたのでしょう。
22フレットあたりがボディーに入り込んでる仕様です。
(そのわりにブリッジがフツーですが)
ヘッドの形もGibson。
王冠マークもついています。
でもメーカー名は思いっきりこれ。
さすがのこだわりです。



先輩が手に入れたときにすでに掘られていた
G TOKUTAKE の文字がイカします。
これを見て、「あ、俺のだ!」と思い当たる方はコメント下さい。

25年ほどのときを経て
復活したニセモノSG。
サウンドはかなり枯れ果てて、いい感じです。
でも、アメリカンな枯れ方じゃなく
 made in Japan の枯れ方です。
鳴りもよく、ボディからお腹に振動が伝わります。
 ネックは鳴りまくりです。
細くて薄いので、僕好みじゃないですが。



な~んとなく
ジャパン・ヴィンテージという言葉の意味が
わかった気がする夏の工作なのでした。