おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

実家じまい

2022-10-30 18:34:59 | その他
「実家じまい」 松本明子著 祥伝社

 芸能人の筆者が、実家(両親が立てた高松市の家を)処分する苦労をまとめたうえで、多くの日本人の身に起こる家、遺品、お墓の処分について、実務的に解説。
 両親が亡くなってもなかなか処分できず、25年間にわたり維持費に1800万円かけたうえで、600万円で売却。自分が生まれ育ち、両親の思いや遺品が詰まる家は、単純に経済合理性だけで処分できないことがよくわかる。お墓の処分も大変だ。
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万葉学者、墓をしま母を送る

2022-10-16 20:10:26 | 社会
「万葉学者、墓をしまい母を送る」 上野誠著 講談社文庫

 筆者の祖父母、父母、兄の葬儀を通じ、日本の葬儀、お墓に対する考え方や様式の変化を分析。古いしきたりの残る田舎で育った私にとって共感できる箇所が多く、自分のもやもやした感情がよく文書化されており葬儀の意味の理解が深まった。
 家族、血縁者・地縁者、宗教家の協力・牽制で長らく成り立っていた葬儀が、今は個人化し、なんでも自由にできる時代。お墓もなんでもできる時代。たった50年で大きな変化。
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「死」とは何だろう

2022-10-16 19:59:12 | 社会
「死とは何だろう」 池上彰著 ㈱KADOKAWA

 医学的な死の定義、宗教における死の取り扱い、臨死体験、遺体に会えない「あいまない喪失」、宗教学者釈徹宗との対話、色々な角度から、「死」について書いている。
 あたりまえだが、誰も死後の世界を体験し現世に戻ってきた人はいない(キリストを除き)ので、結局「死」とはわからない。
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リトルマーメード

2022-10-09 15:49:04 | ミュージカル
「リトルマーメード」 劇団四季(2022年10月8日 上野学園ホール)

 広島市でのロングラン終了の直前にもう一度観劇。
 今回は、アリエル(若奈まりえ:小顔で可愛く本物のアリエルのみたい。声量もすごい)とエリック(武藤洸次:エリックがピッタリのイケメン)以外にも注目し、舞台全体を観た(前から2列目でよく見えた)。
 アンダーザーシーのダンスが、海の中の様々な生物をカラフルに創作し、動きもダイナミックに演じており、迫力すごい。
 アースラーのタコの足も黒子6、7名がそれぞれうまく動かし、アースラーの悪い性格をうまく演出している。
 千秋楽が近いからか、カーテンコールに何度も応えてくれて、拍手する手がつかれるほど。幸せな気分になれた。
 
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人はどう死ぬのか

2022-10-08 11:27:39 | 社会
「人はどう死ぬのか」 久坂部羊著 講談社現代新書

 多くの死を看取ってきた医師が、「平穏な死」について、多くの経験・実例に基づき書いた一冊。
 どのように死を迎えるのか。すごく考えらされた。
 単に延命を求めれば、苦しみや痛みなどに耐え、最期は人工呼吸器、胃ろう、導尿カーテルなどを体につけ、意識もないまま生き続ける。これはよいこと? と投げかけている。
 尊厳死、安楽死などの議論が進まない日本、遺族が死に目に会うことを考え本人に負担をかける延命治療を行う病院などなど、人間の死という最後をどのように考えるべきか。悩む。
 筆者は、高齢者は自宅で救急車も呼ばず死を迎えることを勧める。
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ミュージカルの歴史

2022-10-08 09:47:45 | ミュージカル
「ミュージカルの歴史」 宮本直美著 中公新書

 筆者は、東京芸大音楽を卒業後、東大の大学院を経て、現在大学教授。
 ミュージカルをエンターテイメントから軽く語るのではなく、オペラ、オペレッタ、ミュージカル・コメディの歴史から、ブロードミュージカルが確立していくまでを詳細の紹介。物語、音楽、ダンスが統合されミュージカルが出来上がっていくのがよくわかる。
 また、レコード、マイク、映画など新たなものが世の中に出てくるが、どのようにミュージカルに影響を与えたかもよくわかる。
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キリンを作った男

2022-10-08 08:33:19 | ビジネス(企業)
「キリンを作った男」 永井隆著 プレジデント社

 スーパードライ発売後のキリンとアサヒの攻防は、様々な角度から分析され多くの書物も出ているが、本書は経営者ではなく、キリンでマーケティングを担った前田仁の生涯を通じて、キリンの内部をうまく描いており、すごく興味深く読めた。
 コスト高になるが、一番搾りの麦汁のみでビールををつくることを決め、プレミアムビールではなく通常価格での販売を経営層に直訴するなどして、一番搾りをつくった直後にワイン部門に左遷。
 しかし、キリンがシェアをドンドン落としていく中、本社最年少の部長としてマーケティング部へ復活し、副原料に大麦を使い本格感のある「淡麗」を開発。その後、ウオッカベースで微妙な甘さの「氷結」も開発。まさに、キリンの復活を担った活躍。
 成功は部下の成果とし、部下の失敗は自分の失敗として懲戒処分を受ける。理想の上司でもあった。
 
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アナと雪の女王

2022-10-02 19:56:59 | ミュージカル
「アナと雪の女王」 劇団四季(2022年10月1日 四季劇場春)

 ようやく観劇が実現。期待どおり最高。
 映画より姉妹がお互いを思う気持ちが丁寧に描かれており、感情移入しやすかった。
 また、魔法をどのように舞台で見せるかと期待していたが、プロジェクションマッピング、LED照明、映像を駆使した演出で、そこそこ頑張っていた。
 三井莉穂のエルサは、最初低音部分がどうかなと思う箇所があったが、let it go は観客も
巻き込んで最高の迫力。表情も豊かでエルサそのもの。
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