おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

負け組の戦国史

2008-01-27 10:00:10 | 歴史
「負け組の戦国史」 鈴木眞哉著 平凡社新書

 昨今の勝ち組・負け組の議論に触発された書かれた本かもしれないが、従来とは異なる視点での歴史の解読を期待して読んだ。
 感想はつまらん。やはり、戦に負けた武将がひたすら出てくると、読んでいても歴史のダイナミックさや転換期のドラマは伝わってこない。
 多くの文献にもとづき、ときおり自分の意見も入れ込みかかれた作者には敬意を表するが、本のテーマで失敗していると思う。
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外務省とODA

2008-01-24 22:07:49 | 政治
「大地の咆哮」 杉村信行著 PHP研究所

 おもしろい。外務省の方はもっと本を書いてほしい。というのが感想。
いままで、大使館といえば外務省の官僚が税金で優雅に遊んでいるイメージがあったが、本書でいかに国益のための活動しているか、いかに日本の未来を考えているかが理解できた。自らの無知を反省。
 また、中国と日本の関係、とくにODAの歴史・内容、中国のかかえる問題が、筆者の上海総領事などの経験をもとに説明されており、きわめて分かりやすい。
 筆者は末期がんのとのこと。ぜひ、回復され、今後の日本のためにご活躍されることを願う。
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北朝鮮はなぜ潰れないのか

2008-01-20 17:20:12 | 国際(アジア)
「北朝鮮はなぜ潰れないのか」 重村智計著 ベスト新書

 北朝鮮の年間予算3600億円(日本の200分の1)、GDP1兆円(日本の500分の1)、石油輸入量100万トン(日本の自衛隊の年間使用量は120万トン)、といったように、具体的数字で北朝鮮が戦争をするために資産、特に石油がないことをもとに、暴走(=戦争)できないことを説明。
 加えて、隣国に米軍の駐留する民主国家誕生を歓迎しない中国、統一による経済的負担を避けたい韓国の両国が、北朝鮮の現状維持を望み、崩壊させないことから、金正日総書記長が生存するまで北朝鮮が崩壊しないことを主張。

 わかりやすく説得力のある構成。
 影武者の存在やクーデターの失敗など、その他の内容もおもしろい。

 小泉訪朝時の対応と靖国参拝が拉致問題の解決を遅くしたと主張している。ここは意見がいろいろあるところだが、本当に早く拉致問題を解決してほしい。
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中国・韓国反日歴史教育の暴走

2008-01-14 18:15:17 | 国際(アジア)
「中国・韓国反日歴史教育の暴走」 黄文雄著 海竜社

 新聞で中国の反日教育はよく報道されるので、タイトルを見てすぐおもしろそうと買った本。
 しかし、「韓国は日本の植民地ではなく、合邦国家であった」を持論とする筆者の主張にもとづく意見がひたすら展開されており、逆に偏りすぎ。
 下関条約により朝鮮が独立したとか、満州事変を日本が道義的責任で満州国家の再建を支援しただけとか言われると、ここまで言うかという感じ。
 歴史は見る者の立場によって全く異なるものになるのはよく理解できるが(例えば、伊藤博文と安重根の日本・韓国における位置づけ)、わずか100年前のことであり、もう少し日本・韓国・中国で歴史認識を統一できないものだろうか。
 特に、日本では近代史をきちんと教育すべきと思う。なぜ、中国で泥沼の戦争にはまり、多くの日本人を亡くしアメリカに敗北したのか。歴史から学べるものは多い。
 
 筆者に共感できる箇所は、「謝罪」と「反省」をなぜ繰り返す必要があるかという点。絶対的な悪の日本、完全な被害者の中国・韓国との立場で、永遠に謝罪を繰りかえす必要はないと思う。

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ダイエット

2008-01-09 22:19:06 | その他
「いつまでもデブと思うなよ」岡田斗司夫著 新潮社

 妻が買ってきた本。買ったことに満足しているのか読まないので、私が読んだ。
 感想は、著者のようにすれば確かにやせる。現実に50キロも減量しており、納得性も高い。ただし、減量した自分を自慢しているところが随所に感じられ、後半は読むのがやや面倒に感じたが...
 さて、自分のダイエットに実践できるかというと、自分には無理だな~。毎日、食べたものをすべて記録し、そのカロリーも計算・記録するなんて。さらに、一口食べて、残りを捨てるなんて、田舎の農家で育った私には無理だ。
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年収崩壊

2008-01-06 18:15:31 | 社会
「年収崩壊」 森永卓郎著 角川SSC新書

 テレビによくでる森永教授。本書も分かりやすく日本経済の現状を分析・解説しており、2時間程度で読み終えた。
 書いてあることはそのとおりで、格差社会における庶民の対応方法もそのとおり。特に、年金改革の内容は完結明瞭に分かりやすく、年金に頼れない老後だとういことが良くわかる。
 でも、世界経済において、確実に衰退している日本経済の現状を考えると、年金改革は最低限必要なことだし、小泉的な改革は必要と考えてしまう。少ない年収でも楽しく生きれると皆が考え出したら、誰が日本経済を背負って立つのか。
 中国・インドの経済発展など、確実に世界経済は一体化しており、日本が一人のんびりはできない。日本は、石油・資源・食料を輸入しなければ生活できないわけで、やっぱり日本人は働こう!
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出雲の祟り

2008-01-05 23:18:59 | 島根&広島
「出雲抹殺の謎」 関裕二著 PHP文庫

 出雲大社に初詣に行った際に購入。
 出雲が弥生時代後期に盛隆し、古墳時代に忽然と消えて行ったことを、日本書記と古事記の神話を中心に解き明かした本。
 大胆な仮説の連続で推理小説のようで楽しかった。例えば、卑弥呼の後継者の「トヨ」を神功皇后と推理している。
 ただ、日本書記等を編纂した8世紀に、藤原不比等が、蘇我入鹿を悪役に仕立てるため、2,3世紀の歴史を抹殺したという主張は、信じがたい。500年も前のことが正確に記録が残っていたのだろうかと思ってしまう。
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日本の10大新宗教

2008-01-03 21:17:02 | 社会
「日本の10大新宗教」 島田裕巳著 ㈱幻冬舎

 時たま新聞に載る宗教団体のあらましが分かる本。著者の主義主張はあまりなく、新宗教の団体の生い立ちや現状、今後の課題がコンパクトに整理されている。
 無宗教の私にとって、ほとんど知らないことばかりで、「へ~、そうなんだ」ということが多い。
 聖教新聞で、よく池田に送られた名誉称号が載ることをフシギに思っていたが、これは創価大学等の団体の活動に対するものであるとのことで納得。
 読み終えて思ったことは、やっぱり宗教はよくわからん。一歩踏み外すとカルト集団になるわけで、何が人々の心をひきつけるのだろうか。
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