おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

なぜ「日本書記」は古代史を偽装したのか

2009-02-03 22:14:29 | 歴史
「なぜ「日本書記」は古代史を偽装したのか」 関裕二著 実業之日本社

 この著者は似たような内容の本をいろいろと書いており、またか、という点はあるが(「出雲抹殺の謎」など)、推理小説を読むような展開で、日本の古代史へ独自の解釈を展開しておりなかなか面白かった。

 おもな内容は、日本書紀は、藤原不比等が自らの都合に悪い歴史を末梢するために作成したもので、重要な歴史的事実が葬りされているというもの。
 その理由は、藤原不比等の父である中臣鎌足は、百済王子の豊璋であり日本人ではないことを歴史から葬り去る必要があるため、3世紀までさかのぼり、出雲につながる名門である蘇我氏を日本書紀において悪者にしたというもの。

 この仮説が正しいかどうか私にはわからないが、筆者が多くの文献を調査し、最近歴史的発見や学説も研究していることがよくわかる。

 
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課長の教科書

2009-02-01 15:50:33 | ビジネス(マネジメント)
「はじめての課長の教科書」 酒井穣著 ㈱ディスカバー21

 典型的な中間管理職である課長のノウハウをまとめたビジネス書。
 わかりやすい表現で完結にまとめられており、サラリーマンで中間管理職の私にとっては期待どおりの一冊で、休憩なしで一気に読めた。

 本を読め、英語を勉強しろ、褒めるときは人前で怒るときは個室でしろ、あたりはビジネス書の定番であるが、予算管理、人事考課、社内政治という非合理な世界のノウハウは面白かった。
 例えば、数値目標はウソにならないレベルで悲観的な視点から立てる。低い評価の人材には、日頃の会話でそれとなくつたえ、査定の説明のときには、低い評価の理由ではなく、今後の期待・スキルアップの提案を行う。政敵はほめるなど。


 なお、なるほどと思い書き留めたものは以下のとおり。自分自身の会社業務で活用しよう。

①仕事は本質的にチームワークを前提とした団体戦
②課長として最も大切な仕事は「部下のモチベーション」を管理すること
③ルーティンワークを格下の退屈な仕事と考えるのは間違い(ピータードラッカーは「経営管理の96%はルーティン的な定例反復事務」と言っている
④自分ができることは他人もできるはずという発想で当たるのは最も大きな誤り
⑤緩い人的ネットワークを幅広く形成する
 
 
コメント (2)
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