「貧困大国アメリカⅡ」 堤未果著 岩波新書
前作はとっても興味深く読めたが、本書は個別事象に深く入り込み、それがアメリカでどの程度の問題なのかもよく分からないため、これをもってアメリカが貧困かどうかは不明。
学資ローン、社会保障、医療、刑務所に焦点をあてて問題を論じている。たとえば、刑務所の囚人に電話交換やパソコン解体などの業務を低賃金で委託していることなどは、まさに資本主義の総本山といった話。ただし、この労働者を確保するために、ホームレスの軽犯罪者などをドンドン逮捕しているといった話はこの本だけでは信じることができない。
また、教育ビジネスとして、民間の学資ローンが学生に過剰に貸付を行い、破産もできない学生が返済に困っている状況を紹介している。これも事実と思うが、これがアメリカの現実となるのかは疑問。世界中から多くの留学生がやってくるアメリカの教育の魅力も当然、あるはず。
前作はとっても興味深く読めたが、本書は個別事象に深く入り込み、それがアメリカでどの程度の問題なのかもよく分からないため、これをもってアメリカが貧困かどうかは不明。
学資ローン、社会保障、医療、刑務所に焦点をあてて問題を論じている。たとえば、刑務所の囚人に電話交換やパソコン解体などの業務を低賃金で委託していることなどは、まさに資本主義の総本山といった話。ただし、この労働者を確保するために、ホームレスの軽犯罪者などをドンドン逮捕しているといった話はこの本だけでは信じることができない。
また、教育ビジネスとして、民間の学資ローンが学生に過剰に貸付を行い、破産もできない学生が返済に困っている状況を紹介している。これも事実と思うが、これがアメリカの現実となるのかは疑問。世界中から多くの留学生がやってくるアメリカの教育の魅力も当然、あるはず。