おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

武士の碑

2015-10-12 20:08:56 | 歴史小説
「武士の碑」 伊藤潤著 PHP

 西郷隆盛に指示し、江戸幕府倒幕に向け活躍した薩摩藩の村田新八。明治新政府において、岩倉具視の使節団の一員として米国や欧州に行ったが、西郷の下野を知り鹿児島に帰り、西南戦争で戦死。
 西南戦争は、我が国最後の内戦であるが、日本人どおし、鹿児島人どおしが殺し合う不条理・虚しさを感じる。
 村田新八のパリでの生活や西郷隆盛の最後など、史実とは異な筆者の創作と思われる箇所があるが、血気にはやる薩摩の武士が明治政府の軍隊・軍備にドンドン追い込まれていく状況が武士の時代の終焉をうまく描いている。
 
 
コメント
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