おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

オバマを狙う「白いアメリカ」

2009-10-25 17:11:09 | 国際(欧州・米国)
「オバマを狙う白いアメリカ」 ステファン丹沢著 祥伝社新書

 タイトルからアメリカにおける人種問題を黒人大統領であるオバマの登場との関係で書いている本と思って買ったが、まとまりのない一冊だった。
 KKKなどの白人優越主義の団体、イスラム過激派、共和党の次期大統領候補などが書かれているが、内容が拡散している。

 面白かったのは、大統領を警護するシークレットサービスは、さまざまな方法で大統領を警護しており、特に就任式典では史上最大の警備体制を敷いたが(警備陣の総数4万人以上)、オバマ大統領が突然自動車から降りて歩きだしたときに、予定外の行動であり、あわてたという話。
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カラオケ秘史

2009-10-18 20:23:55 | その他
「カラオケ秘史」 鳥賀陽弘道著 新潮社

 カラオケの歴史をまとめた一冊。いまや多くの日本人の日常に溶け込んでいるカラオケについて、あらためて整理し、一冊の本にまとめた著者の視点が面白い。

 読んでみると、自分にカラオケの知識がほとんどなく、その知識も事実と異なっていることがわかった。
 まず、カラオケの発明者は、米国誌「タイム」にも掲載された「井上大佑」氏ではなく、東京で電気部品工場を経営する「根岸重一」氏ということ。しかし、根岸氏は、素人にも歌える伴奏テープを作成しなかったことと、先発業者である「流し」に反対されたことから、商売として成功せず撤退している。発明をビジネスに展開していくためには、異なる才能が必要なことがよくわかる。

 次に、インターネットが一般に普及する前から実現していた「通信カラオケ」の発明者は、ブラザー工業の子会社の社員で、会社に秘密で開発していたこと。

 最後に、通信カラオケにファイルは、楽譜なしで聞きとり、手作業でパソコンに打ち込まれていること。まさに、職人芸の世界で、1曲4万5千円程度。既に多くのビジネスにおいて、手作業の多くは人件費の安い中国などに委託しているが、この作業は別。日本人でなければできないとのこと。

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反骨心

2009-10-11 06:06:07 | スポーツ
「反骨心」 清原和博著 角川書店

 私は幼少のころからの巨人ファンで清原とは同い年。ずっと、清原・桑田を見ていたから、懐かしく過去の出来事を振り返ることができ、休むことなく一気に読み終えた。
 PL時代、居眠りの常習犯だった清原と授業に集中する桑田という記述は、その後の二人の人生を物語るものであり面白い。
 本書で得るものは、人生決して一人では生きていけないということ。PLの監督の「スランプなんてあってたまるか。打てないのは練習不足」とか、ライオンズの根本部長の「ただ酒は飲むな」とか、仰木監督の「最後に関西に帰ってこい」など、多くのよい指導者に巡り合っている。

 全体として感じることは、よくも悪くも清原は純粋で目立ちたがりの子どもという印象。
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秀吉の枷

2009-10-03 09:54:05 | 歴史小説
「秀吉の枷」 加藤廣著 ㈱文藝春秋

 豊臣秀吉については、既に多くの本が書かれてるが、次のような新しい視点で大胆な解釈をして、斬新な歴史小説になっている。
 ・信長を本能寺の変で死においやった黒幕は秀吉
 ・秀吉の祖先は天皇家に通じる。
 ・秀吉は秀頼が自分の息子でないことを知っていた。 など

 通説を大胆に否定し、秀吉の心の葛藤・苦悩をうまく描きだしており、いっきに最後まで読めた。
 

 
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