おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

3日もあれば海外旅行

2015-09-27 11:00:02 | その他
「3日もあれば海外旅行」 吉田友和著 光文社新書

 海外旅行が好きな私は楽しく読めたが、成田空港を使った週末3日の旅行以外にも、マイルの活用、ホテルの活用、世界一周のルートなど、旅のノウハウを紹介しており、一冊の本に詰め込み過ぎで焦点がやや定まっていない感じ。
 海外旅行の変遷として読めば、インターネットとLCCが個人の海外旅行を大きく変えたことが分かる。スマホがあれば、ガイドブック以上の情報がリアルタイムでどこでも手に入るし、LCCで片道の航空券を買えば、自由にどこでも行ける。また、海外旅行に行きたくなった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

維新の肖像

2015-09-27 10:31:44 | 歴史小説
「維新の肖像」 安倍龍太郎著 潮出版社

 イエール大学教授の「朝河貫一」が、二本松藩士として戊辰戦争を戦った父「朝河正澄」の小説を書くという内容で、二人の人生を織り交ぜながら描いている歴史小説。
 歴史は、勝者がつくるものだが、本書では明治維新を敗者の目から描き、明治新政府(=薩長)の横暴を描いているところが面白い。
 イギリスとの密約に基づき倒幕に動く長州藩は、公武合体派の孝明天皇を毒殺し、孝明天皇の書状を持つ会津藩が、どんなに恭順の意を示してもこれを許さず、ひたすら戊辰戦争へと突入して徹底的に会津藩をたたく。この横暴を許さず会津藩とともに戦った奥羽越列藩同盟。しかし、どんなに戦いに大義があろうとも、新政府との圧倒的な兵器の差の前に、敗戦を重ねていく。
 敗者の側から歴史を見るのはツラいが、とても面白かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする