おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

宇宙・0・無限大

2023-09-03 08:56:04 | 科学
「宇宙・0・無限大」 谷口義明著 光文社新書

 宇宙に「ゼロ」や「無限大」は存在するかという疑問に、平易な言葉でわかりやすく解説してあり、楽しく興味深く読めた。どちらも存在しないというのが筆者の結論。
 原子核の基本構成要素である陽子が壊れて消えると予想されており、10の34乗年後には宇宙から原子がなくなるという予想は神秘を感じた。
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死は存在しない

2023-03-21 13:47:39 | 科学
「死は存在しない」 田坂広志著 光文社新書

 最先端量子科学が示す新たな仮説、と題されており、興味をもって購入。なかなか読み進まず、2か月かかった。
 ゼロ・ポイント・フィールドにすべての記録を残されているという仮説だが、全体としてうまくまとまっているが、具体的な検証はなく、どこまで信じてよいのか全く分からない。
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宇宙はどうして始まったのか

2015-07-05 07:40:59 | 科学
「宇宙はどうして始まったのか」 松原隆彦著 光文社新書

 面白い。物理学の話なのに数式を一切使わず、物理学の知識が乏しい人にもわかりやすく書いてある。
 本書の題名の答えは、いまだわからない。でも、そこが不思議で神秘的で、色々と科学者が仮説をたてて考えていることが記載されている。分からないことを楽しめる書き方がされており、筆者の文才にも感動。
 このような本を読むといつも感動するのが、時間とは、空間とは、重力とはなど、日常生活では当然の存在を、当然とは思わず研究する感覚の鋭さ(私にはない)。
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重力とは何か。

2012-07-29 11:06:56 | 科学
「重力とは何か」 大栗博司著 幻冬舎新書

 文系で物理が特に苦手な私。でも、このようにやさしく素人にも分かりやすく書いてくれる本は大好き。
 一番驚いたのは、今までアインシュタインの理論は日常の生活には無関係なものと認識していたが、カーナビに使ってるGPSに利用されていること。GPS衛星には3万年に1秒しか狂わない原子時計が搭載されているが、特殊相対性理論によれば、地上の時計より1日に7マイクロ秒遅れ、一般相対性理論によれば、地上の時計より1日に46マイクロ秒進む。結果、1日に39マイクロ秒ほど、人工衛星の時計は地上より早く進み、距離にすれば12キロの誤差となるため7、これを補正する機能を備えてる。
 単なる無知なだけだが、これを読んだときに感動。科学の進歩は我々に様々な恩恵を与えていることを改めて実感。
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宇宙のダークエネルギー

2011-10-10 12:32:49 | 科学
宇宙のダークエネルギー 土居守・松原隆彦著 光文社新書

 前に読んだ「宇宙は何でできているのか」で紹介されていたダークエネルギー。すごく不思議さを覚えており、その記憶により購入。今年のノーベル物理学賞の対象分野となったことから、多分、今後よく売れると思う。
 
 内容は、文系の私でも第一部の「ダークエネルギーの謎と物理学」はすごく楽しく読めた。宇宙の膨張が加速している実態を論理的に説明するために考えられたダークエネルギーの理論。以下のようなことが楽しく読めた。
 ・宇宙のエネルギーは、物質4%、ダークマタ―23%、ダークエネルギー73%。
 ・ビッグバンでできる元素は、ほとんどが水素とヘリウム。その他の元素は、重い星の内部で作られたものが爆発で散ったもの。

 ただし、現状では絶対的な理論として確立しておらず、筆者自身も、現在の宇宙の捉え方が根本的に誤っており、正しい宇宙像によって作られた理論で否定される可能性に言及している。
 それでも、単純に、こんなことを考えられる物理学の人は偉い。

 
 エピローグに記載されている「まだまだ人間には発見されていない未知の世界があって、発見させるのを待っているのです」という言葉は、ロマンがあっていいな。
 
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宇宙は何でできているのか

2010-12-29 10:50:57 | 科学
「宇宙は何でできているのか」 村山斉著 幻冬舎

 面白い。宇宙を構成するものを分かりやすく解説してあり、日本人のノーベル賞受賞者の功績などにも触れている。最新の物理学は、ここまで宇宙を解明しているとともに、まだまだ未知のものが多いこと両方に驚き。
 例えば、宇宙が膨張していることは知っていたが、膨張の速度が加速しており、この加速をもたらしている正体不明の「暗黒エネルギー」が、宇宙の7割を占めていることなどは、我々の日常生活では創造もできない。
 太陽系の属する天の川銀河が、45億年後にアンドロメダ銀河と衝突する予定と書かれているが、中の神秘を感じる。
 また、原子より小さい素粒子について、新しい理論が色々とでるたびに、それを膨大な設備で実験して検証していることも、当たり前かもしれないが感動した。
 ただし、第3章・第4章の素粒子のあたりは、悲しいかな文系の私にはなかなか理解できない(もっとも、これ以上にはやさしく書けないと思うが)。
 
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太陽系大紀行

2010-11-27 15:19:26 | 科学
「太陽系大紀行: 野本陽代著 岩波新書

 宇宙の神秘・ロマンが満載の一冊(冒頭4ページの写真がもっと多いとなお良い)。
 
 本書では、最初に太陽系の探査を時系列で紹介している。米ソの冷戦時代に両者が競って探査し、その後、日本・ヨーロッパも加わり、最近は中国やインドが月探査に乗り出すなど、その時々の経済大国が宇宙探査を行っていることが分かる。

 後半は、太陽系の惑星ごとに解説があり、次のように私の知らないことが多くあった。宇宙て不思議!!!

  ・天王星の自転軸は98度(ほとんど横倒しの状態)。
  ・金星の自転は243日で(公転の225日より長い)、自転方向が太陽系で唯一逆回転
  ・木星の衛星は63個(そのうちの一つのイオは、地球以外で唯一活火山がある)。
 
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あなたにもわかる相対性理論

2009-12-13 06:00:36 | 科学
「あなたにもわかる相対性理論」 茂木健一郎著 PHPサイエンス・ワールド新書

 筆者がアインシュタインを心から尊敬していることがにじみ出ている一冊。ただし、題名の相対性理論の内容よりも、アインシュタインの生涯やアインシュタインが世の中に与えた影響が中心に記載されている。読んでいてとても楽しかった。

 アインシュタインがそれまでの物理学の常識を根底から変えた力について、「反発力」「平等力」「浮世離れ力」など10の能力に分類し、それぞれ楽しいエピソードを入れながら解説している。権威に媚びることなく、誰とも平等に接し、孤独を恐れずとにかく粘り強く考える。一見簡単なようで、でも自分に置き換えてみるとできないことだらけ。

 アインシュタインは、人生の成功方程式として、「成功=仕事+遊び+口をひらかぬこと」と言っていたとのこと。これも真理だな。

 なお、光や空間は曲がり、時間や物体が伸び縮みするという「相対性理論」についても、なんとなく理屈としては理解できたが、日頃の生活では実感できないので不思議な気分。アインシュタインは、本当に、よくこんなことを考えたものだと驚嘆。
 
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地球温暖化対策が日本を滅ぼす

2009-01-08 21:09:55 | 科学
「地球温暖化対策が日本を滅ぼす」 丸山茂徳著 PHP研究所

 二酸化炭素排出量の増加による地球温暖化は,科学的に正しくないとする文献は既に多くあるが,この著者の主張は,内容の正誤は別にしてすごい。
 主な主張は次のとおり。
・太陽活動の低下等により,地球は既に寒冷化が始まっている
・温暖化騒動は,日本を追い込むためにヨーロッパに仕掛けられた罠
・寒冷化と資源の枯渇による最悪のシナリオとして,2035年ごろに世界戦争に突入
・日本は京都議定書を離脱し,人口が5000万人程度となるように政策的に人口を抑制すべき

余暇を過ごす一冊としては面白いが,筆者(地球惑星科学を専攻する東工大教授)の専攻を超えて政治・経済などにも論点が及んでおり,また,論理がかなり飛躍しており,すべての内容を信じることは困難。
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地球温暖化

2008-04-29 17:00:33 | 科学
「地球温暖化は止まらない」 S.Fred.Singer, Dennis T. Avery著 東洋経済新聞社

 3週間かかって、少しづつ読んだ。内容の正誤を自分で判断できないため、とまどいがあり、なかなか進まなかった。
 本書の内容は、簡単に言えば、地球は1500年周期で温暖化と寒暖化を繰り返しており、現在はこの温暖化の時期。よって、二酸化炭素の排出量削減は無意味なものというもの。また、温暖化は、耕地の拡大などのメリットが大きいことも主張。
 筆者の単なる推測ではなく、多くの有識者の見解や様々なデータを引用しており、なんとなく、納得してしまう。

 ただ、これが正しければ、現在、世界中の政治・経済を巻き込んだ、二酸化炭素排出量削減の動きは、すべて無意味かつ環境保護団体や学者等に不必要な資金を提供しているだけとなる。こんな馬鹿なことを世界中で行なうはずはない、とも考えてしまい、自分自身正解にたどり着けない。
 誰か、正解を教えてくれ。
 
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