おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

競争の番人

2022-07-13 20:38:54 | ビジネス(小説)
「競争の番人」 新川帆立著 講談社

 高卒・体育会の主人公と東大卒・エリートの後輩とが、コンビを組んで事件を解決していくという王道と呼べるストリー。親との確執や恋人と別れなど、適度にサイドストーリーも織り込まれており、楽しく読める。
 ただ、警察とか検察ではなく、公正取引委員会が独禁法違反をする企業の経営者を懲らしめるというのが、他の小説とは違う切り口。
 公取委を「弱小官庁」と卑下し、警察でないことを嘆くシーンが多いが、公取委の仕事の実態からやや乖離している印象。
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官僚が学んだ究極の組織内サバイバル術

2022-07-10 15:34:04 | ビジネス(マネジメント)
「官僚が学んだ究極の組織内サバイバル術」 久保田崇著 朝日新書

 筆者の実体験を基にした組織での処世術。常識的なことだが、実体験をベースにわかりやすい言葉・たとえで説明しており、理解しやすい。
  ・批判をしない(たとえ自分が批判されても)、人の話を聞く。出会いを大切にする。
  ・部下と飲みにいくときは、部下の話を聞く
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決戦!株主総会

2022-07-10 08:23:51 | ビジネス(企業)
「決戦!株主総会」 秋場大輔著 文藝春秋

 2018年10年の瀬戸CEOの突然の退任から、2019年6月の株主総会を経て瀬戸氏がCEOに復帰するまでの、創業家の潮田氏とプロ経営者の瀬戸氏のLIXILの経営をめぐる争い。当時、日経新聞やビジネス雑誌などが色々と記事を書いていたが、本書はその水面下の攻防まで詳細にまとめている。
 とにかく面白い。会社という組織・資金を自由に使える潮田氏と、起業家・経営者としての人脈と「Do the right thing.」の志で戦う瀬戸氏。それぞれ、社外取締役(候補者含む)や法律事務所などをつけ、法務・広報などあらゆる角度から株主総会での勝利に向かって策を繰り出している。
 ただ、瀬戸氏が100%正義という立場から描かれており、やや客観性に欠ける印象。困難と思うが、敗者である潮田氏のサイドからこの戦いを描いたものも読んでみたい。
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