おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

ニッポン女子力

2012-05-20 18:39:08 | 社会
「ニッポン女子力」 能町光香著 小学館

外資系企業の秘書を長年している筆者が、自らの経験を元に、日本の女性の素晴らしさを論じた一冊。
気が利く、さりげなく男性をたてる、相手が喜ぶなら手間を厭わない、など、ストレオタイプの大和撫子を絶賛している。
返す刀で、プライドが高く上昇志向の強い欧米女子をバッサリ批判。

ただ、この考えばかりでは、いつまでも女性は男性の補助的役割であり、男女同権・平等たおならないのではと思ってしまった。
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現代語古事記

2012-05-20 10:43:34 | 歴史
「現代語古事記」 竹田恒泰著. 学研

古事記編纂1300年の今年。タイトルに魅かれ、初めて古事記全体を読んだ。
因幡の白兎や八岐大蛇など、幼いころに聞いた懐かしい昔話と、現代まで続く長い日本の歴史(特に天皇)に触れられ、楽しく読めた。

朝廷が編纂したものであり、天皇を美化するものという固定概念があったが、以下のとおり結構ドロドロの人間模様を描いていることに驚いた。
・十二代景行天皇. 多くの妻を持ち、子供の数は80名
・二十代安康天皇 殺した人の息子に暗殺される。
・二十一代雄略天皇 皇位を継承するため、兄二人を含む親族を残虐な方法で暗殺
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Drナグモの7日間若返りダイエット

2012-05-06 09:26:55 | その他
「Drナグモの7日間若返りダイエット」 南雲吉則箸 ソフトバンク新書

 現在ダイエット中の私。本書は近くの書店で人気ランキング上位だったので、即購入。
 本書でのダイエット方は、筆者自身が実践して成果を上げているので、納得性は高いが、1日1食など、誰にでもできるものではないというのが感想(私はまず無理)。

 ただ、以下はすぐできる。
  ・早寝早起き(夜10時から深夜2時までが、一番成長ホルモンが分泌されて脂肪が燃える)
  ・薄着で、腕を振り歩幅を最大に広げて歩く(ハードな運動では痩せない)
  ・丸ごと食べる(小さな魚を頭から食べる、玄米を食べる、野菜も根・葉・皮ごと食べるなど)
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自滅するアメリカ帝国

2012-05-06 08:59:08 | 国際(欧州・米国)
「自滅するアメリカ帝国 日本よ、独立せよ」 伊藤貫箸 文藝春秋

 本書では、冷戦終了後、アメリカが「世界一極化戦略(アメリカだけが、世界経済と軍事の覇権を握る)」を実行するが、この戦略プランは失敗し、世界が多極化していることを踏まえ、日本は自主防衛政策(=核兵器の保有)をとるべきことを主張している。

 多極化が不可避な理由として、以下の9点をあげているが、とっても納得できる。
 ①過去3000年間、世界政治の基本は、バランス・オブ・パワー
 ②アメリカ経済の相対的衰退
 ③2042年頃にアメリカの人口の過半数が非白人(国内問題の複雑化)
 ④アメリカ外交が知的・道徳的な正当性を喪失(顕著な偽善性とダブルスタンダード)
 ⑤中国の目覚ましい台頭(2020年代には中国の経済力が世界最大となる)
 ⑥ロシアの伝統的な帝国主義外交への戻り
 ⑦インドの台頭
 ⑧欧州の離米化とNATOの弱体化
 ⑨アメリカのイスラム諸国への外交の失敗

 筆者の主張どおりに、近い将来にアメリカは中国の台湾併合を防ぐ力を失うであろうし、現状のままで日本政府が何もしなければ、日本も中国の勢力圏下におかれる危険性が高いと思う。ただし、そのために日本が核武装をすべきとなるか否かは私には不明(そのような政治的決断を現在の政治家や国民ができるとは思えない)。原子力発電所を維持し、潜在的な核保有能力を有する現状を維持したうえで、多国間の協調関係を深める選択肢もあると思う。
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日本国はいくら借金できるのか?

2012-05-01 20:42:49 | 政治
「日本国はいくら借金できるのか?」 川北隆雄箸 文藝春秋

 プロローグで、近未来に国債のデフォルトがおき、日本がIMFの管理下におかれるという架空の話で始まる本書。このプロローグとタイトルでかなり内容を期待してしまうが、その後はギリシャやアメリカの現状の解説が続き既に報道されていることが多く、やや期待はずれ。

 タイトルの解説としては、7,8年後に政府債務が個人金融資産を上回り財政が破たんと予測。当然、破たん前から目ざといトレーダー等は国債を売りにかかるが、そのXデーは不明。
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