「シミュレーション日本降伏」 北村淳著 PHP新書
日本が侵略されてもアメリカが助けてくれるという「米軍依存」の風潮、周辺諸国の軍事的脅威の増大を脅威と感じない「平和ボケ」、これに警告を鳴らす本書。
その実例として、中国の尖閣諸島占領をシミュレーションしている。現在の自衛隊では中国の尖閣諸島占領を防ぐことはできず、その奪還を試みることでさらに被害が拡大。そして、即時停戦を呼びかけるだけで、軍隊を派遣しないアメリカ。
これを防ぐために、①十年以上かかるが海洋兵力を中国の3分の2まで増強すること、②沖縄を含む南西諸島に航空基地をつくること、③南西諸島に艦隊を常備することなどを提言。
本書で特に気になったのは、軍事力の数量的な劣勢に対し、「中国軍の整備はいいかげんなため稼働率が低く、将兵の質も低い」といった根拠のない情報に頼る日本。戦前を思い出す。
日本が侵略されてもアメリカが助けてくれるという「米軍依存」の風潮、周辺諸国の軍事的脅威の増大を脅威と感じない「平和ボケ」、これに警告を鳴らす本書。
その実例として、中国の尖閣諸島占領をシミュレーションしている。現在の自衛隊では中国の尖閣諸島占領を防ぐことはできず、その奪還を試みることでさらに被害が拡大。そして、即時停戦を呼びかけるだけで、軍隊を派遣しないアメリカ。
これを防ぐために、①十年以上かかるが海洋兵力を中国の3分の2まで増強すること、②沖縄を含む南西諸島に航空基地をつくること、③南西諸島に艦隊を常備することなどを提言。
本書で特に気になったのは、軍事力の数量的な劣勢に対し、「中国軍の整備はいいかげんなため稼働率が低く、将兵の質も低い」といった根拠のない情報に頼る日本。戦前を思い出す。