「知覧からの手紙」 水口文乃著 新潮社
夏休みの家族旅行で知覧特攻平和会館に行き、多くの特攻隊員の手紙・遺書などを読んだが、その中で印象に残った手紙に関する本を、当該会館で購入。
本書は、太平洋戦争中に特攻隊で戦死した穴沢利夫少尉の婚約者だった伊達智恵子さんの話を聴き取って記録したもので、二人の出会いから、婚約、戦死、その後が語られている。戦争という時代に向き合いながら、 2人の深い愛情、国を愛する心などがつづられており、久しぶりに読書しながら、悲しさ・感動で涙がでた。
国のために志願して特攻隊に入ることについて、「あなたたちは、命は尊いものだと教えられているでしょうけれど、あの時代は、命は国のために捨てるべきものだったの。今とは、あまりに価値観が違うから、わからないと思うことも当たり前かもしれないわね」という伊達さんの言葉が重い。
そして、穴沢さんが特攻として出撃する直前に書いた手紙。「あなたは、今後の一時々々の現実の中に生きるだ。穴沢は現実の世界にはもう存在しない。」として、婚約者の伊達さんに自分のことは忘れ将来を歩むことを求める一方、最後に「智恵子 会いたい、話したい、無性に」と心情をつづる。
夏休みの家族旅行で知覧特攻平和会館に行き、多くの特攻隊員の手紙・遺書などを読んだが、その中で印象に残った手紙に関する本を、当該会館で購入。
本書は、太平洋戦争中に特攻隊で戦死した穴沢利夫少尉の婚約者だった伊達智恵子さんの話を聴き取って記録したもので、二人の出会いから、婚約、戦死、その後が語られている。戦争という時代に向き合いながら、 2人の深い愛情、国を愛する心などがつづられており、久しぶりに読書しながら、悲しさ・感動で涙がでた。
国のために志願して特攻隊に入ることについて、「あなたたちは、命は尊いものだと教えられているでしょうけれど、あの時代は、命は国のために捨てるべきものだったの。今とは、あまりに価値観が違うから、わからないと思うことも当たり前かもしれないわね」という伊達さんの言葉が重い。
そして、穴沢さんが特攻として出撃する直前に書いた手紙。「あなたは、今後の一時々々の現実の中に生きるだ。穴沢は現実の世界にはもう存在しない。」として、婚約者の伊達さんに自分のことは忘れ将来を歩むことを求める一方、最後に「智恵子 会いたい、話したい、無性に」と心情をつづる。