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おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

ふしぎな部落問題

2016-07-18 17:00:30 | 社会
「ふしぎな問題」 角岡伸彦著 ちくま新書

 第二部で橋本元大阪市長の出生に関するメディアの報道を丹念に振り返っている。当時、あまりきちんと調べることなく、父親などについて、ひどい報道がなされていたことがよくわかる。
 今なお解決したとは言い難い同和問題について、第四章で北芝地区の長年にわたる取り組みを紹介している。
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七つの会議

2016-07-18 16:48:15 | 小説
「七つの会議」 池井戸潤著 日本経済新聞社

 会社内の政治力学、サラリーマンの考え方など、筆者の描写のうまさが引き立つ。引き込まれるように一気に読んだ。
 実際の社会や会社と比較すれば、疑問な点もあるが、あくまで小説。サラリーマンの悲哀や、重い判断を逃げてしまう弱い経営者に、うなずきながら楽しく読んだ。
 また、本書は主人公を中心に描くのではなく、8話で構成され、それぞれ異なる主人公で一つのストリーを流している。ドーナツの話の第三話が、直接、ストリーにリンクしないが、アクセントになっている。

 会社小説の王道。楽しかった。
コメント (1)
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無国籍の日本人

2016-07-16 08:53:30 | 政治
「無国籍の日本人」 井戸まさえ著 集英社

 読みごたえのあるノンフィクション。無国籍であるがゆえに、義務教育を受けられない、健康保険証・運転免許所・パスポートなどを取れない、銀行口座を解説できないなど、多くの困難を背負う日本人。当然、本人に何ら責任はなく、何らかの事情で親が出生届を役所に提出しないことが原因。
 筆者は、このような無国籍の日本人の救済に13年間にわたり奮闘する元衆議院議員。
 票にならないから積極的に取り組まない政治家。無国籍の原因の一つである民法の規定(離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子と推定する)が時代に合わないと理解しているのに、最高裁の判決がでるまで変えられなかった国会。

 無国籍の人は教育を得ていないの場合が多いので、どのように無国籍から抜け出せばいいかわからないのに、これをサポートする体制が貧弱。日本の現実に暗くなるとともに、一生懸命取り組み筆者に感動。
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