「中国・韓国反日歴史教育の暴走」 黄文雄著 海竜社
新聞で中国の反日教育はよく報道されるので、タイトルを見てすぐおもしろそうと買った本。
しかし、「韓国は日本の植民地ではなく、合邦国家であった」を持論とする筆者の主張にもとづく意見がひたすら展開されており、逆に偏りすぎ。
下関条約により朝鮮が独立したとか、満州事変を日本が道義的責任で満州国家の再建を支援しただけとか言われると、ここまで言うかという感じ。
歴史は見る者の立場によって全く異なるものになるのはよく理解できるが(例えば、伊藤博文と安重根の日本・韓国における位置づけ)、わずか100年前のことであり、もう少し日本・韓国・中国で歴史認識を統一できないものだろうか。
特に、日本では近代史をきちんと教育すべきと思う。なぜ、中国で泥沼の戦争にはまり、多くの日本人を亡くしアメリカに敗北したのか。歴史から学べるものは多い。
筆者に共感できる箇所は、「謝罪」と「反省」をなぜ繰り返す必要があるかという点。絶対的な悪の日本、完全な被害者の中国・韓国との立場で、永遠に謝罪を繰りかえす必要はないと思う。
新聞で中国の反日教育はよく報道されるので、タイトルを見てすぐおもしろそうと買った本。
しかし、「韓国は日本の植民地ではなく、合邦国家であった」を持論とする筆者の主張にもとづく意見がひたすら展開されており、逆に偏りすぎ。
下関条約により朝鮮が独立したとか、満州事変を日本が道義的責任で満州国家の再建を支援しただけとか言われると、ここまで言うかという感じ。
歴史は見る者の立場によって全く異なるものになるのはよく理解できるが(例えば、伊藤博文と安重根の日本・韓国における位置づけ)、わずか100年前のことであり、もう少し日本・韓国・中国で歴史認識を統一できないものだろうか。
特に、日本では近代史をきちんと教育すべきと思う。なぜ、中国で泥沼の戦争にはまり、多くの日本人を亡くしアメリカに敗北したのか。歴史から学べるものは多い。
筆者に共感できる箇所は、「謝罪」と「反省」をなぜ繰り返す必要があるかという点。絶対的な悪の日本、完全な被害者の中国・韓国との立場で、永遠に謝罪を繰りかえす必要はないと思う。