おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

52ヘルツのクジラたち

2022-03-12 17:32:32 | 小説
「52ヘルツのクジラたち」 町田そのこ著 中央公論新社
 
 娘の本棚にあった本②
 母親・義父から長年にわたり虐待を受け、都会から大分の田舎に引っ越し、心に傷を負った主人公が、今母親から虐待を受けている少年を守る過程で立ち直っていく。
 人間て本当に酷いことを平気でできてしまう怖さを持っているが、虐待の描写はリアリティーがあり、読んでいてすごく心が痛い。子どもは虐待を受けても、その痛みの声が誰にも届かない(=52ヘルツ)。
 最後は、希望が持てる終わり方。
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