おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

日本経済、どん底への転落

2008-06-22 20:57:32 | 経済学
「日本経済、どん底への転落」 水谷研治著 NTT出版

 まったくもってそのとおり。膨大な財政赤字を抱える日本が、このまま何もしなければ、悪性インフレに突入するという警告書。

 現在の国民は、財政赤字によって、総じて幸せな生活を得ているが、国債はいつか国民が返済しなければならない借金。すなわち、今の子ども世代は、自らが作ったわけではない借金の返済に追われることとなることは自明。

 筆者は、3年~5年程度の不況を覚悟し、今こそ財政再建・増税が不可欠と主張。子どもを持つ私も同感。なぜ、この国は、高齢者を優遇し、この国の未来を背負う子どもに冷たいのか。誰が見ても国家が破綻しているのは明白なのに、政治家は目の前の選挙しか考えないのか。メディアも、長期的な視点にたって、財政赤字の削減の必要性をなぜ訴えないのか。
 悲しい。
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