おかずさんの読書

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資本主義の終焉と歴史の危機

2014-08-30 14:16:20 | 経済学
「資本主義の終焉と歴史の危機」

 現在の経済の状況と資本主義の歴史を巧に織り交ぜ、未来を予想。筆者の主張が全面的に正しいのかどうは私には判断できないが、筆者の分析のとおり資本主義の歴史は動いており面白い。
 筆者によれば、資本主義とは、「中心」が「周辺」を搾取する仕組みであり、周辺が消えれば、新たな周辺が必要。
 この考え方にたち、新興国の成長により、国家間の格差が縮小した現在は、国内に富裕層と貧困層という格差が必然的に生じると分析。この結果は、民主主義と資本主義の利害の相反をもたらす(これまで、資本主義と民主主義はセットと考えていた私には新鮮な驚き)。

 筆者によれば、資本主義は行き詰っており、いずれ終わる。ただ、その先にどんなシステムがあるのかはわからないとしている。
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