おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

わが天才棋士・井山裕太

2009-11-01 17:43:46 | 囲碁・将棋
「わが天才棋士・井山裕太」 石井邦生著 集英社

 史上最年少で名人となった井山裕太。彼の師匠が井山裕太を語った一冊。
 囲碁好きの私は、井山裕太の成長の軌跡がわかり、楽しく休憩なしで一気に読んだ。また、師弟愛にあふれた筆者の心が伝わる。
 弟子が師匠を超えても(公式対局はなんと石井九段の3連敗)、弟子は弟子。昨年名人を獲得できなかったときに、「次が勝負だよ」と言い、「はい」と力強く答える井山。手紙、インターネット、対局など、色々な方法で長い年月をかけて指導してきた師弟の固い絆を感じた。

 しかし、囲碁のプロとは過酷な世界。井山裕太は小学1年生で石井九段に弟子入り。12歳でプロになり、中学生の時から対局の時は学校欠席。高校には進学していない(ちなみに、囲碁のプロには東大出身のもいるが、トッププロは中卒が多い)。子ども時代から遊びもほとんどせず、囲碁づけ。
 井山裕太名人! 世界戦で中国・韓国を破り、もう一度日本の囲碁を世界の頂点に導いてくれ。
コメント (3)
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