おかずさんの読書

ビジネス・歴史を中心に読んだ本の感想を記載

宇宙のダークエネルギー

2011-10-10 12:32:49 | 科学
宇宙のダークエネルギー 土居守・松原隆彦著 光文社新書

 前に読んだ「宇宙は何でできているのか」で紹介されていたダークエネルギー。すごく不思議さを覚えており、その記憶により購入。今年のノーベル物理学賞の対象分野となったことから、多分、今後よく売れると思う。
 
 内容は、文系の私でも第一部の「ダークエネルギーの謎と物理学」はすごく楽しく読めた。宇宙の膨張が加速している実態を論理的に説明するために考えられたダークエネルギーの理論。以下のようなことが楽しく読めた。
 ・宇宙のエネルギーは、物質4%、ダークマタ―23%、ダークエネルギー73%。
 ・ビッグバンでできる元素は、ほとんどが水素とヘリウム。その他の元素は、重い星の内部で作られたものが爆発で散ったもの。

 ただし、現状では絶対的な理論として確立しておらず、筆者自身も、現在の宇宙の捉え方が根本的に誤っており、正しい宇宙像によって作られた理論で否定される可能性に言及している。
 それでも、単純に、こんなことを考えられる物理学の人は偉い。

 
 エピローグに記載されている「まだまだ人間には発見されていない未知の世界があって、発見させるのを待っているのです」という言葉は、ロマンがあっていいな。
 
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