自立支援法は様々な問題をはらみ批判を浴びていますが、問題になっているのは、利用者の一割負担や、事業所が立ち行かないほどに低く設定された介護報酬であり、その問題は早急に見直してもらわなければなりません。しかし従来の福祉政策ではできなかったことが自立支援法によって可能になったことは、今後障害を持つ方が遠くの施設へ行かずに、生まれ育った町で家族から自立して生きていくことを可能にしてくれるのだという法の理念を、ご家族も事業者も理解しなければなりません。
今、障害福祉界を圧倒的な力でリードしている団体が、愛知県知多半島にあります。ねがいのいえと同じように、NPO法人で一軒家のレスパイト事業からスタートし、徐々に成人の方の働く場所を整備していき、現在はグループホーム、ケアホームまで運営している「社会福祉法人むそう」。
最も注目を浴びているのは、知的障害の方たちが働く場所として、ラーメン店を運営している点です。プロの料理人に開発と指導を仰ぎ、地域でも評判の味を生み出し、大繁盛しています。同じ建物の一角では、身体に障害を持つ方が、アジアン雑貨店の店長をつとめます。今年から駅前の商店街に、日本そば屋を開きました。
代表の戸枝さんがそのノウハウを惜しげも伝授するセミナーを昨年受講しましたが、驚くべきは、話の中に、「ビジネス」や「ビジネスモデル」という言葉が頻繁に出てくることです。
従来、福祉の人間は「ビジネス」という言葉から最も遠い存在であり、福祉をビジネスとしてとらえるという概念がなかったのです。もちろん自分もそうでした。
しかし国全体の財政が厳しい中、福祉が特別に予算を投入してもらえる時代ではないことが誰しもわかるこの時代に、いかにして福祉団体も採算をあげて、かつ、働く障害者の給料を上げていくのか。そこにビジネスの概念は必要だというメッセージを、戸枝さんから受け取りました。
ねがいのいえも今後、利用者の方たちの成長に合わせて、働く場所や暮らす場所の整備に進んでいきたいと思っています。それは難しいことだと思っていましたが、今までつかえていたものが取れて、勇気を持って進んでいける気がします。
今後の新しい展開が決まりましたら発表いたします。
今、障害福祉界を圧倒的な力でリードしている団体が、愛知県知多半島にあります。ねがいのいえと同じように、NPO法人で一軒家のレスパイト事業からスタートし、徐々に成人の方の働く場所を整備していき、現在はグループホーム、ケアホームまで運営している「社会福祉法人むそう」。
最も注目を浴びているのは、知的障害の方たちが働く場所として、ラーメン店を運営している点です。プロの料理人に開発と指導を仰ぎ、地域でも評判の味を生み出し、大繁盛しています。同じ建物の一角では、身体に障害を持つ方が、アジアン雑貨店の店長をつとめます。今年から駅前の商店街に、日本そば屋を開きました。
代表の戸枝さんがそのノウハウを惜しげも伝授するセミナーを昨年受講しましたが、驚くべきは、話の中に、「ビジネス」や「ビジネスモデル」という言葉が頻繁に出てくることです。
従来、福祉の人間は「ビジネス」という言葉から最も遠い存在であり、福祉をビジネスとしてとらえるという概念がなかったのです。もちろん自分もそうでした。
しかし国全体の財政が厳しい中、福祉が特別に予算を投入してもらえる時代ではないことが誰しもわかるこの時代に、いかにして福祉団体も採算をあげて、かつ、働く障害者の給料を上げていくのか。そこにビジネスの概念は必要だというメッセージを、戸枝さんから受け取りました。
ねがいのいえも今後、利用者の方たちの成長に合わせて、働く場所や暮らす場所の整備に進んでいきたいと思っています。それは難しいことだと思っていましたが、今までつかえていたものが取れて、勇気を持って進んでいける気がします。
今後の新しい展開が決まりましたら発表いたします。