外れなし

　実験刑事トトリ、コロンボスタイルの正しい倒叙ミステリー、しかも毎回のように60分のドラマの中に、コロンボのパターンを一体いくつ盛り込むんだろうか。犯人を罠にはめる仕掛け、その仕掛けに加えたひねり、先を読んだ演出、今日だけで３個見出された。
　最近自分が研修の場で連発する「そうなんです」というワードが、コロンボの口癖だったことを気づく人が現れたら感激なのだが。まだ現れない。

　２日間のステップアップ研修。ひとりひとりの先生が素晴らしいことはわかっていたが、その方々が一挙に集まったら。素晴らしい、ではなく、すごかった。ひとコマも外れなし。参加者からは、「長時間なのにあっという間でした」「楽しかったです」という感想が聞かれた。

　日々の対応に困り果てている障害福祉の現場職員に、現存ずる最高の学びが結集したのではないか。まさに、史上最強のプログラムだった。

　日頃スタッフに、やってみせるから見て学びなさい、という自分の姿勢に対して、ひとつひとつの課題を場面ごとに取り上げて、体験して考えさせてくださる「心のケア」の先生の手腕に感銘。観てるこちらが涙ぐんでしまう深い想いの込められた研修だった。

　難しい話を出来る限りわかりやすく伝えたつもりだったが、それでも自分の講義部分は未完成な分、難しい話になってしまい。日常になんとか活かしてもらえたら嬉しいところ。

　すべてが、心の奥深くまで入り込む深いプログラム。あっという間で楽しかったけど、今日はおそらく、みんな深い眠りにつくことでしょう。