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日本に対する韓国人のメンタリティ

2012-12-13 17:24:16 | インポート
8月の終わりに、韓国の世界文化遺産をめぐるツアーに参加しました。折しも日韓関係は竹島の領有や従軍慰安婦の問題で緊張関係にあり、日本人が集団でツアーを組んで歩くことに不安もありましたが、水城華城からはじまって、安東河回村、海印寺、仏国寺、昌徳宮などの世界遺産を無事に見学することができました。
 韓国の9つの世界文化遺産のうち、6ヶ所を4日間でめぐるツアーでしたからなかなかの強行日程でしたが、現地女性ガイドの歴代韓国大統領に関する評価や竹島に関する韓国人の考え方などを聞くことができ、思っていたよりも充実した旅でした。
 20年ほど前に日韓学術文化交流事業の一環で、韓国政府に招かれて10日間ほど滞在し、韓国の学校の先生方と歴史教育について話したり、文化施設や軍事境界線板門店などを訪問したことがあります。プサンでは高校の先生のお宅にホームスティも経験しました。当時に比べ韓国の発展は素晴らしく、人々も自信に満ちているように思いました。
 韓国は、長い歴史の中で一度も他の国を侵略したことがないという平和民族としての誇りがあるようです。私たちが日本史で学ぶ、豊臣秀吉、加藤清正、小西行長などの戦国武将は韓国の人達にとって、国土を焼いた大悪人です。世界遺産の一つ八万大蔵経伽耶山海印寺は加藤清正の焼き討ちを免れた希有な建物なのだと説明をうけました。
 日本の初代内閣総理大臣伊藤博文は、日本では500円札にもなった明治維新の立役者ですが、韓国の人達にとっては植民地支配の元凶であり、彼をハルビン駅頭で暗殺した朝鮮独立運動家の安重根は英雄として大きな銅像が建てられています。
 ある韓国人に、長い歴史からみれば韓国は常に中国に圧迫され侵略されてきたのに、なぜ、日本にだけ敵対心を持つのかと質問をしたことがあります。すると、こんな答えが返ってきました。
 「中国には侵略もされたが、多くの文化が流入し韓国もそれによって発展することができた。それに比べ日本は、たくさんの韓国人が海を渡り仏教をはじめとして、文化や技術を伝えてあげたのに、感謝するどころか、それらは全て中国から直接伝わったように振るまって韓国人を蔑視し、侵略までしてきた。日本からもたらされたのは、せいぜい唐辛子だけだ。」

地上の楽園ラスベガスの居心地

2012-12-09 00:01:52 | インポート
 学生の研修旅行の引率で11月から12月にかけて4泊6日でラスベガスに行く機会がありました。ご案内のようにラスベガスはギャンブルの街です。カジノつきの巨大ホテル群がそびえ立ち、その収容能力は20万人とも30万人ともいわれ、なおかつ稼働率は9割を誇り、年間の観光客数は約5千万人、そのうち外国からの観光客数が2千万人を超えるという国際観光都市です。しかも、どのホテルも客室の出入りを除いてカジノの出入りは自由で、24時間営業で年中無休、ギャンブラーが飲むお酒は無料です。もちろん、禁煙スペースなどはなくたばこは吸い放題です。
 酒とギャンブルだけではありません、シルク・ドゥ・ソレイユやブルーマンショー、噴水ショー、火山ショーなど有料・無料のショーがホテル内外で行われ、ダウンタウンでは、様々なストリートパフォーマンスをみることができます。
 アメリカという国は、ネバダの砂漠に地上の楽園をつくり出しました。街の中にあるすべての植物の根本に配水管を張り巡らし、定期的に散水しています。自然の雨水では植物は育たないからです。ほの暗い照明のカジノに時計はありません。この世の「時」を忘れさせるためです。そこには道徳的で倫理的な建前はありません。欲望に忠実な本音の世界です。恐らく、ある種の人達にとっては天国のような街なのでしょう。
 ただ、ラスベガスが居心地のよいところかとなると少し疑問です。街中の至る所におかれたスピーカーからはテンションの高いサウンドが休むことなく流されています。少なくとも癒しの空間ではないように思われます。ホテルの室内にはくつろぐためのバスタブや冷蔵庫はありません。室内を居心地よくするとカジノで遊んでお金を落としてくれないということからのようです。
 明らかに太りすぎと思われる若い男女をかなり見かけました。アメリカの食べ物や飲み物は、甘さが強く、塩分も濃く、量も半端ではありません。人はストレスを感じるとホルモンバランスが崩れ、特に脳内の主に精神活動に必要とされるセロトニンがたりなくなります。セロトニンはいわはリラックスするのに必要な脳内ホルモンだといえます。だから、体が無意識的にそのセロトニンを欲しがり、結果的にチョコレートなどの甘いものや炭水化物を取りたくなるのではといわれています。
 ラスベガスは地上の楽園かも知れませんが、ストレスを抱えて太ってしまった人がこの街でリラックスし、痩せることができるのかどうかはかなり疑問です。