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地上の楽園ラスベガスの居心地

2012-12-09 00:01:52 | インポート
 学生の研修旅行の引率で11月から12月にかけて4泊6日でラスベガスに行く機会がありました。ご案内のようにラスベガスはギャンブルの街です。カジノつきの巨大ホテル群がそびえ立ち、その収容能力は20万人とも30万人ともいわれ、なおかつ稼働率は9割を誇り、年間の観光客数は約5千万人、そのうち外国からの観光客数が2千万人を超えるという国際観光都市です。しかも、どのホテルも客室の出入りを除いてカジノの出入りは自由で、24時間営業で年中無休、ギャンブラーが飲むお酒は無料です。もちろん、禁煙スペースなどはなくたばこは吸い放題です。
 酒とギャンブルだけではありません、シルク・ドゥ・ソレイユやブルーマンショー、噴水ショー、火山ショーなど有料・無料のショーがホテル内外で行われ、ダウンタウンでは、様々なストリートパフォーマンスをみることができます。
 アメリカという国は、ネバダの砂漠に地上の楽園をつくり出しました。街の中にあるすべての植物の根本に配水管を張り巡らし、定期的に散水しています。自然の雨水では植物は育たないからです。ほの暗い照明のカジノに時計はありません。この世の「時」を忘れさせるためです。そこには道徳的で倫理的な建前はありません。欲望に忠実な本音の世界です。恐らく、ある種の人達にとっては天国のような街なのでしょう。
 ただ、ラスベガスが居心地のよいところかとなると少し疑問です。街中の至る所におかれたスピーカーからはテンションの高いサウンドが休むことなく流されています。少なくとも癒しの空間ではないように思われます。ホテルの室内にはくつろぐためのバスタブや冷蔵庫はありません。室内を居心地よくするとカジノで遊んでお金を落としてくれないということからのようです。
 明らかに太りすぎと思われる若い男女をかなり見かけました。アメリカの食べ物や飲み物は、甘さが強く、塩分も濃く、量も半端ではありません。人はストレスを感じるとホルモンバランスが崩れ、特に脳内の主に精神活動に必要とされるセロトニンがたりなくなります。セロトニンはいわはリラックスするのに必要な脳内ホルモンだといえます。だから、体が無意識的にそのセロトニンを欲しがり、結果的にチョコレートなどの甘いものや炭水化物を取りたくなるのではといわれています。
 ラスベガスは地上の楽園かも知れませんが、ストレスを抱えて太ってしまった人がこの街でリラックスし、痩せることができるのかどうかはかなり疑問です。
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