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馬糞の川流れ

2007-07-01 00:35:36 | 時事問題
国会もほぼ終わり、政界は参院選へと突入する。週刊誌では参院選のシミュレーションが行われている。その中でヘンテコな言葉が気になった。

それは『読売ウイークリー』「自民の獲得議席別・参院選後シミュレーション(1)」の中の「ケース1=自民51以上=自公で過半数確保」の場合に関連する。

もちろんこの場合安倍内閣の求心力は増す。問題は民主党である。小沢代表の辞任は必至で、代表戦が行われる。そして
民主党にとっては当面「政権交代の目」がなくなる。その場合は、「馬糞の川流れのように離党者が出て、与党寄りの新党を結成するのでは」(民主党秘書)との見方も。
(http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070626-01-0202.html)

「馬糞の川流れ」ってなんだ?手元の辞書を調べても載っていない。

少し調べると、この言葉は金丸信の好んで使った言葉であることが分かった。奥島貞雄『自民党幹事長室の30年』中公文庫によれば、
「馬糞の川流れ」-野党と揉めているときの記者懇談会で。川に流した馬糞はすぐバラバラになってとけて消えていく。野党は一致団結しているようで、すぐにバラけてしまうの意。野党も馬糞に譬えられてはたまったものではない。(164頁)

同じジャンルの金丸用語としては次のようなものもあるよし。
「大便より小便の方がまだましじゃねえか」-これは、野党に対しての発言。あなたが絶対反対の案(大便)よりも、多少は妥協の余地がある案(小便)の方が良いだろう。この辺で手を打とうということ。(164頁)

これらの金丸用語はリアルな描写力には富み、言わんとすることはよく分かるが、少々お下劣なのが玉に瑕である。
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