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主権回復の日(少し時期はずれ)

2006-05-12 00:06:37 | 時事問題
大型連休中に立場上書かざるを得ない原稿を書いた。書かざるを得ないものを書くというのは、大変疲れることであった。高々400字詰め原稿用紙30枚ばかりを書いて、体調に変調を来すほど疲弊したのは初めてである(肩が凝り、歯が痛い)。嫌々レポートを書かせられる学生さんの気持ちがいたいほど分かった。

大変疲れていたので、普段は全く気にならない話が私の関心を引いた。4月28日を「主権回復の日」として国民の休日にしようという動きである。この日は、1951年4月28日にサンフランシスコ講和条約が発効して、日本の主権が回復された日なのである。

読売新聞などが近年社説で論じていたように記憶する。今年はどうかなとサイトを見るが、もう4月28日の社説が何であったのかは分からなくなっている。小泉チルドレンの「伝統と創造の会」(会長・稲田朋美衆院議員)のメンバー21人が28日午前、靖国神社に参拝したとの記事が見つかるばかりであった。(もっともこれは毎日新聞の記事だが。「靖国参拝:「主権回復の日に」自民新人21人が参拝」、http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20060428dde007010061000c.html)

「主権回復の日」がなぜ国民レベルで祝われることに繋がらなかったのであろうか。素人の思いつきは、「多数講和」(アメリカを中心とする国々との講和)と「全面講和」(中ソなどの社会主義国をも含む講和)の対立が根っ子にあるのだろうかということである。講和のあり方に関して、日本の社会が分裂したので「主権回復の日」が祝われなかったということになるのであろうか。

また思い出したが、「主権回復の日」に対して、「極東ブログ」のfinalventさんが噛み付いていた。4月28日は沖縄デーであるというのだ。今日は沖縄デー

沖縄デーとはなんであるか?「1952年のこの日、サンフランシスコ対日講和条約が発効し、沖縄が日本から切り離された。沖縄の大衆・平和運動の原点となる「屈辱の日」」であるというのだ。
(「屈辱」風化させず きょう4・28沖縄デー、http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-13191-storytopic-1.html)

なるほどこんな問題が沖縄にわだかまっていれば、国民レベルで祝うことにはほど遠いよなと考え、また一層疲れてしまった。

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