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平場(政界用語)

2007-08-07 21:49:36 | 時事問題
テレビをつけると丸川珠代議員のインタビューが流れていた。本日、臨時会が開催され、先の参院選で当選した議員諸氏が初めて国会に出席したことに関するものであった。丸川議員は、平場の視点を大切にしたいと語っていた。だがテレビのコメンテーターは、言葉の使い方がおかしいと批判していた。

コメンテーター氏の批判の趣旨は、早口でよく聞き取れなかった。後に辞書で調べると「平場」には
(幹部だけの場に対して)一般の人たちの場。「―の意見を聞く」
という語義もあるから、丸川議員の言葉の使い方は、それでよいように思えた。だがこれは本筋ではない。

私の関心を引いたのは、別のコメンテーターのコメントだ。すなわち、政界では「平場」とは、国会審議の以前の自民党部会での議論を指すということである。そんな業界用語はつゆ知らなかったので(当たり前だ政治家ではないのだから)、ひどく感心した。ネット調べたら、確かにその用法が検索された。櫻井よしこ氏が、外交族でブイブイ鳴らしていた自民党時代の鈴木宗男議員を批判している用例である。

櫻井氏によれば、鈴木議員の口癖は二つあったという。一つめは「誰のおかげか!」と大声で言うことだ。例えば東郷和彦元欧亜局長に対して「誰のおかげで欧亜局長になれたんだ!」と罵声を浴びせることである。

そして二つめが平場に関係する。
「鈴木氏のもうひとつの口グセは「平場でやろう」というものだ。自民党の部会で吊るしあげるぞという意味だという。
 党の部会に呼びつけて鈴木氏が一言問題提起する。すると氏に同調する特定の議員らが激しく論じ、斬り込み隊の役割を果たす。最後に鈴木氏が議論をまとめる形でひきとるパターンだ。」
http://blog.yoshiko-sakurai.jp/profile/message/cat21/
鈴木議員は最近では新党大地代表として「涙もろい良い人」を演じているが、そういえば彼は自民党時代、権力をカサにきて(仕事もしたのであろうが)色々と問題を引き起こしたことを思い出した。
「気の弱い人間なら、この“平場”での自民党議員の激しい議論やつっ込みにさらされて引いてしまいます。こうして鈴木支配が強まっていったと思います」
櫻井氏が引用している、外務省関係者と思われる人物のこのような発言を読むにけ、最近急に衰えた私の記憶力と、権力が人を変貌させることの怖さを再確認した。

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