国際学どうでしょう

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パンダ外交

2006-04-14 01:24:07 | 時事問題
「パンダ見に行くか?」「別にどうでもいい。さわれるなら行ってもいいけど」「はぁー?テレビではベッキーがさわっていたけど、一般人には無理無理!」これは我が家の会話です。神戸市の王子動物園にジャイアントパンダがいて、いつでも見に行けるので、このような会話になるのかもしれません。現在日本には、パンダは、これ以外に、上野動物園、白浜サファリパークにもいます。

ご存じの通りパンダは、絶滅種に指定されている希少な動物です。愛嬌のある姿で人気者です。原産国は中国(中華人民共和国)です。中国からの友好の使者の役割を果たしています。パンダが好きな人は多いし、パンダの人気にあやかり中国イメージもアップするというわけです。「人寄せパンダ」って言うじゃないですか。

日本に初めて、パンダが来たのは、1972年9月、日中国交正常化を記念して、雄雌のつがいのパンダが上野動物園に贈られました。カンカン、ランランという名前でした。当時まだ私は子どもであり、関西から東京は果てしなく遠く、とても親に見に連れて行って欲しいと言い出せませんでした。結局この思いは、それから10年後大学生になってから果たしました。しかし見たのはパンダのオリであり、パンダはよく見えませんでした。

先月末に台湾(中華民国)が、中国(中華人民共和国)からパンダを断ったというニュースに接しました。昨年5月中国を訪問した台湾の野党指導者に対して、中国がパンダを贈るという申し出をしたそうです。もらっておけばいいのにと思いますが、いろんな障害があったようです。

そもそもパンダは、絶滅種に指定されています。それゆえ国境を越えたやりとりは禁止されています。私の見るところ、ここがポイントであったようです。中国は、台湾を自国の領土の一部と主張しています。それで中国から台湾へのパンダの輸送は国内輸送にあたり問題はないとしました。これに対して台湾政府にとっては、台湾が中国の領土の一部であるなんて認められません。これは「台湾を中国に統一する工作の一環だ!」というわけです。中国の巧妙な外交も今のところ効果を現していません。

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