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イランがイラク復興に積極的役割

2007-01-30 02:18:47 | 時事問題
アメリカとイランに関する気になる動きが目についたので、備忘のためにメモ。

米国チェイニー副大統領は、中東に対して新たに空母 John C. Stennis を派遣することで、この地域におけるイランの影響力に対抗していくアメリカの意向を述べたという。ペルシア湾には空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」がすでに配備されている。来月 John C. Stennisが到着すれば、2003年イラク戦争開戦以来、初めて2隻の空母がペルシャ湾に展開することとなる。(Cheney Says U.S. Is Sending 'Strong Signal' to Iran; http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/01/28/AR2007012801075.html)

他方、駐バクダットのイラン大使は、アメリカのイラクに対する強硬姿勢に対抗するべく、イランがイラク復興に積極的役割を果たすと述べたという。時事ドットコムが伝えている。
【ニューヨーク29日時事】29日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、イランのカゼミコミ駐イラク大使は同紙のインタビューで、イラク復興に向け、軍事・経済両面でイランが積極的な役割を果たしていく用意があることを明らかにした。治安部隊に対する訓練や装備の提供に加え、イラン国営銀行のバグダッド支店開設などが柱で、同国によるイラク関与排除に躍起となっている米国が反発するのは必至だ。
 同紙によると、大使はイラン・イラク戦争を引き合いに、「わたしたちは戦後復興の経験があり、それをイラク側に伝える用意がある」と発言。経済支援では、複数の銀行支店開設だけでなく、イランからの灯油や電力の供給、2国間の農業協力にも言及した。

 時事ドットコムでは引用されていないが、ニューヨークタイムズでは、イラン大使が、イラク復興にアメリカ企業が関わることも歓迎する旨述べている。(Iranian Reveals Plan to Expand Role in Iraq; http://www.nytimes.com/2007/01/29/world/middleeast/29iranians.html)イランのアメリカに対する皮肉か?

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