下記の興味深い記事に出会った。
「asahi.com(朝日新聞社):「鳩山政権」世界10大リスクの5位 米コンサル会社 - 2010鳩山政権
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY201001100168.html
2010年1月10日
【ニューヨーク=山中季広】国際政治上の危険要因を分析している米コンサルティング会社ユーラシア・グループは、今年の世界10大リスクの5位に「鳩山政権」を挙げた。「気候変動」(6位)や「インドとパキスタンの緊張」(8位)などより危険な要因だとした。
鳩山政権の「官界と産業界の影響力を小さくしようとする政策」が、世界的に見ると高い危険要因になっていると指摘。「参院選で勝つと、今よりマニフェストに忠実な政策を実行しようとして混乱するだろう」と予測した。
「党の実権は小沢一郎氏が握っている。鳩山首相は選挙指揮が巧みなわけでも、政策決定に強いわけでもない。現政権は年末までもたない可能性が相当あり、ひょっとすると参院選までもたないかもしれない」とも分析した。
リスクの1位は「米中関係の悪化」、2位が「イランの暴走」だった。」
なるほどと思ったが、元の情報を見ると、朝日の記事とはニュアンスが違う。
リスクは「鳩山政権」ではなく、日本。
自民党一党支配の政府に取って代わった民主党政府は、小泉後の指導性のない弱体政府の継続。官僚の政策に関する指導がなく、かなりひどい経済的困難が起きている。しかも民主党は「官界と産業界の影響力を小さくしようとする政策」をおこなっている。またぞろ日本が、「失われた十年」に入ってしまうかもしれないということが懸念されているということ。
朝日の記事は最後から2段落目に小沢云々を書いたのが失敗の原因である。
「asahi.com(朝日新聞社):「鳩山政権」世界10大リスクの5位 米コンサル会社 - 2010鳩山政権
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY201001100168.html
2010年1月10日
【ニューヨーク=山中季広】国際政治上の危険要因を分析している米コンサルティング会社ユーラシア・グループは、今年の世界10大リスクの5位に「鳩山政権」を挙げた。「気候変動」(6位)や「インドとパキスタンの緊張」(8位)などより危険な要因だとした。
鳩山政権の「官界と産業界の影響力を小さくしようとする政策」が、世界的に見ると高い危険要因になっていると指摘。「参院選で勝つと、今よりマニフェストに忠実な政策を実行しようとして混乱するだろう」と予測した。
「党の実権は小沢一郎氏が握っている。鳩山首相は選挙指揮が巧みなわけでも、政策決定に強いわけでもない。現政権は年末までもたない可能性が相当あり、ひょっとすると参院選までもたないかもしれない」とも分析した。
リスクの1位は「米中関係の悪化」、2位が「イランの暴走」だった。」
なるほどと思ったが、元の情報を見ると、朝日の記事とはニュアンスが違う。
リスクは「鳩山政権」ではなく、日本。
自民党一党支配の政府に取って代わった民主党政府は、小泉後の指導性のない弱体政府の継続。官僚の政策に関する指導がなく、かなりひどい経済的困難が起きている。しかも民主党は「官界と産業界の影響力を小さくしようとする政策」をおこなっている。またぞろ日本が、「失われた十年」に入ってしまうかもしれないということが懸念されているということ。
朝日の記事は最後から2段落目に小沢云々を書いたのが失敗の原因である。
"5 - Japan
What happens when the ruling party loses power in a one-party state? You get a zero-party state. That has effectively happened in Japan, and it’s hard to overstate the importance of the sweeping political change--indeed it’s unprecedented for a major industrial democracy. The new Democratic Party of Japan’s (DPJ) efforts to limit the influence of bureaucrats and industrialists are creating higher policy risk, especially after upper house elections in the summer.
Currently Prime Minister Yukio Hatoyama is holding back on that agenda given coalition and electoral constraints. But indications are that the DPJ would stick with its electoral mandate and not continue its present more cautious policy positions if it gains control of the upper house. Given Japan’s extraordinary fiscal constraints, that’s going to be tough to pull off, particularly since the sidelining of senior technocrats makes it much more difficult to put flesh on the bones of DPJ policy goals.
The real power in the DPJ regime is long-time party boss Ichiro Ozawa, who, himself tainted by scandal, remains outside the cabinet and so behind the formal policy scene. It’s quite possible that Hatoyama won’t last the year. He’s not a skillful campaigner nor an effective decision-maker, and has a scandal of his own around his neck. Insiders are already looking to someone like Deputy Prime Minister Naoto Kan or even the more youthful and policy-savvy Kazuhiro Haraguchi to take Hatoyama’s place--even before the upper house elections.
If so, regardless of the merits of the actual successor, the DPJ will appear to be simply a continuation of the post-koizumi era succession of weak governments, but this time without the benefit of a strong unified bureaucracy to guide policy and with a much more worrisome economic situation. Meanwhile, uncertainty over how 2010 will play out for the DPJ and the party’s less favorable disposition toward the business community is likely to harm financial confidence, deepening economic woes.
Some pundits worry that the United States will replicate Japan’s lost decade. For 2010, the greater risk is that Japan might be starting another one."
Tpo Risks of 2010