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国民はしょせんバラマキに弱い

2010-01-03 12:39:02 | 時事問題
3日付毎日社説「2010再建の年 マニフェストの深化を…政治」を読んだ。そこでは、暫定税率維持など、「鳩山内閣が「マニフェストの実現」という大きな壁に突き当たっている」と指摘し、その原因を財源論のあいまいさに求めている。

さらに振り返り、マニフェストとしての精密さは、岡田代表時代の05年総選挙マニフェストの方が優れていたとする。

「岡田克也外相が代表の時代。選挙は郵政民営化一色で他の争点はかき消されてしまったが、政権移行後の改革プログラムを昨年以上に詳細に記し、基礎年金の財源を税で全額賄うため年金目的消費税を創設する増税方針も打ち出していた。」

しかしその後増税が封印されるという変化があった。

「現幹事長の小沢一郎氏が代表に就任して以来、「選挙で増税を掲げるのは愚策」と封印し、鳩山由紀夫首相も「政治の仕組みが変わるのだから財源は出てくる」といった抽象論を継承した。」

そして社説では小沢氏のこのような態度を次のように説明する。

「…政権の実力者・小沢氏は「国民はしょせんバラマキに弱い」とあまり信用していないのではなかろうか。」

政略を優先する、つまり選挙で勝ち自民党を潰すために、「バラマキ」をおこなう。その際、財源などの政策的考慮は二の次であるとする。
 
ここから先は社説を離れた妄想の類。「バラマキ」を続けられないのは誰でもわかる。あえて「バラマキ」をおこなっているのは、国民が不安になるほどの「バラマキ」をおこない、国民に対して増税やむなしの雰囲気を作り出すのが、小沢「マニフェスト」の隠された目的ではないのか。消費税率を上げるたびに、首相の首をすげ替えざるを得なかった過去から学んだ結論であると思う。
コメント (1)
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