どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

春の妖精たち

2018年02月11日 | 絵本(自然)


        春の妖精たち/奥山 多恵子:文・絵/福音館書店/2005年



 春が待ち遠しい時期。

 スプリング・エフェメラルというのは、春のはかない命という意味といいます。

 花の名前はほとんどしらないのですが、当地はカタクリ、ニリンソウの名所。
 この二つ以外にもフクジュソウ、アズマイチゲ、キクザキイチゲなどがスプリング・エフェメラル。

 いずれも可憐という表現がピッタリです。

 大半の地上での生活はおよそ2か月で、一年の大半は地面の下ですごします。
 
 いつもたのしませてくれるカタクリですが、花をつけるまでは7~8年かかるといいます。
 そして、冬ではなく、暑い夏に休眠するのも、翌年への準備。

 地面の下の根っこが丁寧にえがかれている絵本で、植物への興味をもたせてくれます。

 林の木々が葉を広げる前、太陽の光が地面に届くうちに咲き始めるスプリング・エフェメラルも、暖かくなると次の花に主役をゆずることに。

 自然の循環に思いをはせます。


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