どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

縁起の歌・・京都

2023年11月04日 | 昔話(関西)

     いまに語りつぐ日本民話集5 あわてんぼうの早とちり/監修:野村純一・松谷みよこ/作品社/2002年

 

 ある長者の家で、お正月に招かれた一休和尚に、女子衆が、お茶をもってきて、お茶を差し出すのに、ちょっとけつまずいて、お茶をこぼした。女子衆がびっくりして、雑巾で床の間のほうを拭いた。すると主人が、「この正月のめでたいのに、座敷を雑巾で汚すというちゅうことあるか」って、えらく、怒った。

 そこで、一休和尚が歌で とりなす。

  「雑巾という字を当て字に書けば 蔵と金

   あちらふくふく こちらふくふく」

 するとその主人、「あー結構なことしてくれたな、してくれた。正月早々から、あちら福々、こちら福々」と、喜んだと。

 

 同音異義は、うけとめようで いい意味にも、悪い意味にも!


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