エスピノーサ スペイン民話集/三原幸久:編・訳/岩波文庫/1989年
大人が楽しむ昔話でしょうか。
ファンとマリカと言う夫婦が、イチジクの実を好きなだけ食べてくださいと司祭を招待します。
マリカは司祭の愛人。
マリカが木にのぼって奇妙な叫び。
「ファン、どうしたの、司祭さんがあなたの上に乗りかかるなんて。私理解できないわ。司祭さんがそんなことをするなんて」。
ファンは、マリカが気がおかしくなったと思い、自分が木に登ります。
ところがファンが木に登ると、マリカが司祭と抱き合っているのが見えます。
マリカは、木に登ると下にいる人がだきあっているようにみえると、司祭と愛の営みを続けます。
このあとどうなったかは不明です。
聖職者への痛烈な皮肉でしょうが、不倫もこうなるとあっけらかんとしています。
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