どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

海の小学校

2021年10月07日 | あまんきみこ

    海の小学校/あまん きみこ・文 いとう えみ・絵/本願寺出版社/2015年

 

 「ピアノのいしゃ」と自称するおじさんの助手として海の小学校にでかけたヒロシ君。

 お母さんが、ひとりぼっちで留守番することになったヒロシくんを心配して、おじさんに頼んでいたのです。

 町を抜け、林を通り、トンネルのなかを 走っていると、車の両側には ちいさな 青い あかりの列。

 「海の小学校」とかかれた門の中に入ると、そこは海の小学校。体育館の中には まんなかに 大きなピアノが一台だけ。おじさんが調律をはじめると、たくさんの さかなや いかや くらげ たこが ぴらぴら およぎながら 入ってきました。さかなたちは ピアノをまんなかにして、まわりだし きれいな歌声が、いっぱい。

 うちにかえると かあさんと 妹は もうかえって いました。どこにいってきたの?ときかれても、おじさんとの体験は 秘密です。

 魚たちも歌いたくなる素敵な光景が広がっていました。

 

 出版社は京都の本願寺。ただ仏教臭さはありません。しかし、海の小学校は極楽だったのかも。


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