海の小学校/あまん きみこ・文 いとう えみ・絵/本願寺出版社/2015年
「ピアノのいしゃ」と自称するおじさんの助手として海の小学校にでかけたヒロシ君。
お母さんが、ひとりぼっちで留守番することになったヒロシくんを心配して、おじさんに頼んでいたのです。
町を抜け、林を通り、トンネルのなかを 走っていると、車の両側には ちいさな 青い あかりの列。
「海の小学校」とかかれた門の中に入ると、そこは海の小学校。体育館の中には まんなかに 大きなピアノが一台だけ。おじさんが調律をはじめると、たくさんの さかなや いかや くらげ たこが ぴらぴら およぎながら 入ってきました。さかなたちは ピアノをまんなかにして、まわりだし きれいな歌声が、いっぱい。
うちにかえると かあさんと 妹は もうかえって いました。どこにいってきたの?ときかれても、おじさんとの体験は 秘密です。
魚たちも歌いたくなる素敵な光景が広がっていました。
出版社は京都の本願寺。ただ仏教臭さはありません。しかし、海の小学校は極楽だったのかも。