どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

すべて金・・福井

2024年04月07日 | 昔話(北信越)

        福井のむかし話/福井のむかし話研究会編/日本標準/197

 

 とても欲深い男が、神さまに、ともかく金が欲しいとお願いすると、神さまが「どのくらいほしいか」いうので、男は四六の蔵ほどという。神さまが、そんなものでいいかというので、男は国中、世界中と、お願いをエスカレート。
 神さまは、男のねがいをかなえることにします。
 すると、男がご飯を食べようとすると、箸が金になり、茶碗が金になり、着物を着ようとしたら、その着物が金になる。そんな調子で、手でさわるもの、からだにつけるものが、みんなほいほいと金になるものだから、男はどうしようもなくなって、神さまに謝るという話。

 

 ルーツといえるかはわからないが、ふれるものがすべて黄金にかわるというのはギリシャ神話の王ミダースの能力。

 グリムの「金のがちょう」は、三人兄弟の末っ子が、木の中から「金のがちょう」を手にれるころからはじまり、宿屋の上の娘ががちょうの羽を抜こうとすると、がちょうに手がくっついてはなれなくなり、二番目、三番目の娘たちも肩に手がくっつき、おまけに 引き離してやろうと思った牧師や寺男もくっついてしまう話。


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