どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

丘のうえの いっぽんの木に

2023年04月30日 | 絵本(日本)

    丘のうえの いっぽんの木に/今森光彦/童心社/2019年

 

 里山の復元をテーマに活動をつづけられているという作者の愛情が感じられる絵本。

 

 丘に春がやってきて、オオムラサキの幼虫が、落ち葉の下からエノキをのぼりはじめます。

 エノキの やわらかそうな葉っぱを食べ、天敵から身を隠し、やがて脱皮。メスにもであい、卵をうみおえると、ちからつきて エノキの根元に ゆっくりとおちていきます。

 一方、新しい幼虫は北風が吹くころ、木をおりて冬を越す準備です。

 

 黒紙の切り絵ですが、オオムラサキはもちろん、フクロウや木の葉の細かさ。オオムラサキは国蝶で、色の鮮やかさが特徴ですが、黒の表現が想像力をかきたてる不思議さがありました。

 フクロウ、カエル、テントウムシ、フクロウ、カメムシ、タマムシ、アトリなどもでてきます。


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