どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

どのようにしてグルジア人は土地を得たか・・グルジア

2024年08月06日 | 昔話(ヨーロッパ)

   五分間で語れるお話/もっときかせて!短いお話48編/マーガレット・リード・マクドナルド・著 佐藤涼子・訳/編書房/2009年

 

 この世を創ると、神さまは、すべての人々に土地を分け与えました。ブルガリア人がやってきて、トルコ人もやってきました。

 さて、グルジア人はあちらこちらぶらついていましたが、何ともうつくしい土地にやってきました。みんなはイチジクの木の下に腰を下ろし、果物を積み、パンを取り出し、ワインのビンをあけ、大宴会を開きました。みんなは乾杯を唱え、ワインを飲みました。とにかく飲みすぎて、葉の茂った木の下でぐっすり寝込んでしまいました。目を覚ますと、あたりはくらくなっていました。

 「やや、なんと、今日は神さまのところへ土地をもらいに行く日じゃないか? それいそげ!」

 神さまは、仕事を終えてひきあげるところでしたが、グルジア人は楽しく暮らすにはどうしたらいいかを知っていましたから、遅れてきたのをとがめませんでした。グルジア人が、神さまのために乾杯していて、その間に、時間がたってしまったというと、神さまはよろこんで、神さまをやめてときのためにとっておいた特別の土地をグルジア人に与え、自分は空の上にいってすむことにしました。

 そこでグルジア人は、神さまの土地をもらい、今に至るまでそこにすんでいるのです。

 

 グルジアは、神に愛されている美しい国ということでしょうか。お国自慢?


この記事についてブログを書く
« そばにいるよ | トップ | 屁ふりじっこ・・青森 »
最新の画像もっと見る

昔話(ヨーロッパ)」カテゴリの最新記事