じしゃくのふしぎ/フランクリン・M・ブランリー・作 トゥルー・ケリー・絵 かなもりじゅんじろう・訳/福音館書店/2009年
小さいとき、磁石で土の中をかきまわし、鉄粉をあつめたことを思い出しました。
引き合ったり反発し合ったり、磁石で釣ってみて、くっつくものと、くっつかないものを比較したりして磁石の性質を説明していきます。
針を磁石に何回もこすりつけると針自体が磁石になるというのは、一緒に実験したくなりそうです。
飛行機や船で使うコンパス。これは、マグネタイト(磁鉄鉱)とよばれる特別な石が見つかってからとありましたが、時期がいつだったのかがでていないのが残念です。
でも一番興味があるのは、やはり地球が磁石そのものということかな。ただこの仕組みはまだ完全にあきらかになっていないといいます。地球の深部もよくわかっていないなど、この地球にもまだまだ不思議なことだらけ。
学校で、勉強と大上段にふりかぶるより、絵本だと、自然に好奇心をもって理解できることもたくさんあります。
ところで、紀元前600年にはギリシャで、天然の磁鉄鉱が知られているようですし、古代中国では「呂氏春秋」(BC3世紀)、「淮南子」(BC2世紀)などにおいて鉄を引き寄せる「慈石」に関する言及が見られといいます。
日本では、続日本紀に「和銅6年(713年)近江の国より慈石を献ず」との記述がありますから、磁石にいては古くから知られていることもわかりました。
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