なにかいいこと あった?/ミーシャ・アーチャー 石津ちひろ・訳/BL出版/2025年
「なにか いいこと あったかい?」おじいちゃんからたずねられたダニエルは、”いいこと”をみつけに、公園へいきました。
百年もおひさまにひかりをあびつづけけているという岩。
ハゴロモカラスは、とおくからもどってきました。カモのひなたちが かえり、オタマジャクシの足ものびて、千マイルをとんできたというチョウ。ハイイロリスは、葉っぱで 巣を作っていました。
おじいちゃん。 ”ダニエルには、なにかいいこと あったのかい?”
ダニエルにもいいことが。口笛がふけるようになったし、新しい歯も はえてきました。
いきものだけではなく、花や木、水、葉っぱの緑も印象的。公園の木の影が、ながくのびているのも幻想的です。
すこし離れた場所には、高層ビル群。都会にこんな自然があったら、季節の変化や、新しい命の誕生を見るチャンスが増えますが・・・。