どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

小僧の貸傘・・宮城

2023年11月08日 | 昔話(北海道・東北)

     いまに語りつぐ日本民話集5 あわてんぼうの早とちり/監修:野村純一・松谷みよこ/作品社/2002年

 

 けちな和尚さんと小僧さんの話。

 買ったばかりで一度も使っていないの傘を檀家の人に貸した小僧さんに、和尚さんは、「日向にだしてたら、バラバラになったんで、骨は骨、皮は皮としてたばねて、物置においてあります」って、断るもんだとえらくおいかり。

 すると、小僧さん、馬を貸してほしいという檀家の人に、「あれは、日向にだしてたら、骨は骨、皮は皮になったんで、束ねて物置においてあります」という。これを聞いた和尚さん、そういうときは、「馬が草を食べすぎて、具合悪くして寝てます」っと、断るもんだといいます。

 つぎの日、檀家の人が、法事のまねごとするから、和尚さんにおいで願いますとやってくると、小僧さん、「あれは草を食べすぎて、腹をこわして寝ております」と、答えます。

 

 和尚さんと小僧さんの話は、最後和尚さんがガックリするオチが普通。欲を言えば、もうすこし、やり取りがほしいところでしょうか。


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