どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

姿が消える昔話

2019年04月30日 | 昔話(日本・外国)

 空想が実現できたらと思う一つが、もし姿がみえなったらということ。
 「ハリーポッター」では、マントで姿が見えなくなります。

・日本の「天狗の隠れ蓑」は、天狗から蓑をだましとって、いたずらをしたり、料理を食べたりとやりたい放題。

・ぼうしをかぶると姿がみえなくなるのが「小人のぼうし」(黒いお姫さま/ドイツの昔話/上田真而子・訳/福音館書店/2015年)。

 ぼうしは小人のおじいさんのぼうし。ぼうしをかぶった羊飼いが、村の結婚式に出かけ、小人と一緒にワインを飲んだり、肉屋おかゆをたべたり、ほしいだけ飲み食い。

 こんな便利なぼうしをかえそうとしない羊飼。それはそうでしょうね。

 小人は、花よめと花むこのまえの、おかゆがはいった大きな鉢にかがみこむと、おかゆの鉢が見えなくなるとたきつけ、羊飼いがかがみこんだとたん、頭から、ぼうしをとって、逃げ出します。
 姿をあらわした羊飼いは、ふくろだたきに。

 飲み物や料理が見えなくなるわけではないので、空に浮くさまは、どうクリアしたのでしょう。

 姿が見えなくなったら、泥棒にも利用できそうですが・・・。