とんとんとめてくださいな/文:小出 淡 絵・小出 保子/福音館書店/1981年
ハイキングに出かけ、みちにまよった三びきのねずみが森の中の家にとめてもらうところからはじまります。
といっても、いくら「とんとん、とめてくださいな」といっても、へんじがありません。家の中にはだれもいません。とてもつかれた三びきのねずみがべっどにもぐりこんでいると「とんとん、とめてくださいな」と誰かがドアをあけます。
二ひきのウサギでした。
そのつぎにやってきたのは、三びきのたぬき。
三びきのねずみと、二ひきのうさぎ、三びきのたぬきは、いっしょにベッドに入ります。
しばらくすると、大きな足あとがして、「とんとん、とめてくださいな」ともいわずに、おおきなくろいものが、にゅうとはいってきて・・・・・。
ウクライナの民話絵本「てぶくろ」に、にていますが、ラストに動物たちのしあわせそうな笑顔があって、納得できるおわりかたです。
「てぶくろ」とちがって、動物たちがはいるベッドはおおきく、無理無理という感じがなく、おおきなものがにゅうっとはいってくるのも緊張感があります。
薪ストーブにランプ、リュックサックをかけるフック、本もあって素敵な家です。