どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おばあちゃん

2019年02月08日 | 絵本(日本)


    おばあちゃん/谷川 俊太郎・文 三輪滋・絵/いそっぷ社/2016年


 1982年の復刻改訂版とありました。

 認知症になったおばあちゃん。
 食べたごはんをすぐ忘れたり、息子のことを忘れたりと、認知症のことがでてくるのは、ごくごく一部。

 おばあちゃんがうちゅうじんになったという”ぼく”
 「お父さんもお母さんも、年をとるとうちゅうじんに ぼくもいまにうちゅうじんになります。」とあって、どっきりしますが、今のご時世、なにがまっているか想像できません。

 認知症になると、これまでとは全く違う世界がまっているのは間違いありません。

 医学の進歩が光明をもたらしてくれるのを願わずにいられません。


ごんぎつね・・紙芝居

2019年02月08日 | 紙芝居


           ごんぎつね/作:新美 南吉 絵:諸橋精光/鈴木出版/2005年


 幼稚園、保育園では無理という先入観がありましたが、じっと聞いてくれるとあって、どこかの機会で読んでみたいと思いました。

 紙芝居としては24枚とややながめ。

 ごんぎつねがかわいらしく描かれているだけに、ラストがなんともせつない。

 手元に黒井健さんの絵本がありますが、色調がだいぶ違っています。黒井さんの絵は、淡い感じですが、諸橋さんの絵はガッシリした油絵をみているようです。
 とりわけ、表紙の唐辛子と彼岸花、ススキが印象的です。

 原作には「いつもは赤いさつま芋みたいな元気のいい顔が、きょうはなんだかしおれていました」と兵十の顔が表現されていますが、紙芝居では、省略されていて、絵で兵十の様子がつたわってきます。